2014年3月11日火曜日

3年という月日。


2011年3月11日に起きた東日本大震災から、3年が経ちました。

ふしぎなもので、“あれから2年” と聞いても「ちょっと前だな」くらいにしか感じませんが、“あれから3年” と聞くと、「ずいぶん経ったもんだ・・」という気持ちになります。オリンピックやワールドカップは4年周期ですが、個人的にはこの “3年” という区切りが、時間の経過を強く感じさせるものであります。


あの記憶を風化させてはいけない、とは僕ももちろん考えます。しかし正直に言いまして、僕の頭の中では確実に薄れてきてしまっているのは、否定のしようのない事実です。現に、

2011年 
仕事を除けば、完全に震災ボランティア活動中心の生活。人間関係もボランティア仲間中心。
2012年
継続中のボランティア団体に問い合わせたことがあるくらい(結局行かず)。ボラ仲間との関係もかなり希薄に。
2013年
ボランティアへの参加、ボラ仲間との交流、ともにゼロ。

と、僕と東北の繋がりはこの3年間でゆるやかにフェイドアウトして行きました。しかし、2011年にボランティアグループの一員として出会った仲間の中には、

そのまま被災地に住み続け、いまだに復興の手伝いを続けている者(子供も産まれ、楽しくやっているようです)。

今も定期的に被災地に通い、可能な限りのサポートをし続ける者。

“地域おこし” の魅力を知り、職を辞め正式に “ふるさと大使” として、地方の発展に尽力する者。

などがいます。


すごいことだと思います。カッコいいと思います。尊敬します。僕は彼らの足下にも及びませんが、せめて “いまでもボランティアをガンガンやっている人たちがいる” ということは、皆さんに知っていただきたいと思いましたので、ここに書きました。僕はもちろんのことながら、これを読んだ方々にも、改めて “自分にも被災地のためにできることが何かないだろうか” を考えていただけましたら、嬉しいです。



震災からは3年が経ちましたが、東京オリンピックまではあと6年です。これがあと3年もすれば、数字が逆転します。その頃には、日本政府も国民も、“被災地の復興 < オリンピックの準備” になってしまっているのではないかと、とても心配です。

日本国政府には、6年後のオリンピックを成功させて国民を喜ばせるのではなく、オリンピックが開かれるまでに、どれだけ被災地が復興し、どれだけ人々の笑顔が戻ったかで、世界中を感動させてほしいと、僕は切に願います。