2012年5月28日月曜日

“考える” ということ。


今日は昼まではピーカン晴れでしたが、夕方から急に大雨が降ったり止んだりの、変な一日でした。最近はこのような天気が多く、やはり地球はおかしくなっているように感じます。実は私、今日は家の洗濯物を干したままの状態でして、今はそれがどうなっているのか、とても心配です・・・。今年の関東地方の梅雨入りは、6月8日頃の予想だそうです。



さて、昨日・一昨日は塾を開放し、臼井南中の生徒を対象とした定期テスト対策学習会を開催いたしました。参加した生徒は皆、今回も一生懸命に勉強しており、全体的にとてもいい雰囲気の学習会だったと思います。テスト直前にもかかわらず、まだまだ勉強不足の生徒も少なくはありませんでしたが、この土日をきっかけに、残りの数日間をひたすらに頑張ってほしいと思います。



臼井中&臼井西中生対象の定期テスト対策学習会は、6月16・17日に開催いたします。もちろんそちらも、内部生は無料で受講できます(3コマまで)。特に中3生、私立高校の受験は “内申書で合否が決まる” と言っても、過言ではありません。テストで良い点を取って、通知表の成績を上げることが、すなわち私立高校の合格に直結するわけです。その意味では受験はもう始まっているのですから、気持ちを入れ替えて、これから必死に勉強しましょう!!




ところで最近、巷では吉本興業の芸人による、親族の生活保護不正受給問題が騒がれています。先週金曜日の本人による記者会見があるまでは、テレビではほとんど扱っていませんでしたが、私はインターネットを通じて、4月半ばからこの問題を認識していました。テレビでは無名俳優の二股騒動の報道ばかりで、大手芸能事務所の芸人の問題は知らないふりをし続けていたので、非常に違和感を覚えました。あの大げさでしつこすぎる二股騒動は、マスコミはその他のもっと大きな問題を隠したいからだと、そう捉えていました。



私が考える、生活保護の問題やその芸人に対する意見を、ここで述べるつもりはありません。しかしもちろん、生徒とそのような話題になった際には、私なりの意見を言うことはあります。ただし、いち教育者として、“私の意見が正しいとは限らない” を生徒にきちんと伝えることだけは、必ず心がけています。


よって私は、私とは違う意見を生徒から聞くと、非常にうれしく思います。たとえそれが、私とは真逆の考えだったとしても、です。私が全く思いつかないような、スペシャルな視点での意見を聞いた時には、感動すら覚えることがあります。私と考えが合うことが重要なのではなく、生徒が自分の考えを持つことこそが大切だと、そう考えているからです。



勉強に関しても、同じことが言えます。主に数学にいえる話ですが、塾や学校の先生が教える “こうすれば解ける” の内容を理解し、“そのルールの通りに考えて正解を出す” ことには、限界があります。そのステージはどこかでクリアし、“自分で解法を考えて解く” ステージに入らなければなりません。“理解” から “攻略” へ、進化する必要があるわけです。高校入試の数学で、80点以上を取るのは難しいと私はよく生徒に言いますが、それは “理解” のマスターだけでは、80点が限界だからです。



世の中のいろいろな問題に、“自分はこう思う” をきちんと持っている生徒は、勉強面での “自分で考えて解く” ことにも、比較的強いと感じます。また、子どもたちが大人になる上で知るべき知識は、きっかけがなければなかなか伝えるチャンスがありません。ご父兄の皆さまには、今回の生活保護や原子力発電所の問題のように、世間で騒がれるような出来事があれば、ぜひとも子どもたちと意見の交換をし、子どもたちが “自分で考える能力” をつけさせていただきたいと、そう願います。



生徒の中には、自分から 「最近テレビでよく見る~の問題について教えて!」「~について、先生はどう思う?」 などと言ってくる子もいます。そして私はそれを、素晴らしいことだと思っています。



2012年5月18日金曜日

自習室に来よう!


いきなり暑くなってしまいました。季節が変わるのは、本当にはやいですね。春夏秋冬は3ヵ月ずつに分かれていますが、私の感覚的には、春2ヵ月・夏4ヵ月・秋2ヵ月・冬4ヵ月くらいのバランスのように感じます。


さて、他中学校に先駆けて、臼井南中の第1回定期テストが迫ってまいりました。陽学舎では今回も、テスト対策学習会を開催いたします(5/26・27日)。受講可能授業数は3コマまで、在塾生の参加費は無料です。ほとんどの生徒はいつも3コマ、フルに受講されていますが、今回も皆さまにはたくさん申し込んでいただき、テストで良い点をとりまくっていただきたい、と思います。







臼井南中はいつもテストの時期が早いのですが、付近の各公立・私立高校でもこの時期に、定期テストが行われます。高校一年生にとっては入学してたった一か月でのテストで、いきなりすぎて戸惑うかもしれません。高校から急に勉強が難しくなり、授業の内容がサッパリわからない、という生徒も多いようです。


最近は、前年度をもって進学を機に卒塾していった生徒達が、塾にたくさん自習をしに来ています。自習に来る生徒の中には、「もう卒塾しているのに自習室を使ってもいいのかな・・・」 と考えている者もいるようですが、陽学舎は、皆さんの来塾を歓迎しています。積極的に自習に来て、一生懸命に勉強する姿を在塾の小・中学生達に見せ、皆にいい刺激を与えてほしいと思います。


何よりもこうして、高校生になった皆さんが毎日のように顔を見せに来てくれるのは、とてもうれしいことです。さすがに優先順位としては在塾生が先になりますが、わからない問題があればいつでもアドバイスをしますので、遠慮せずにどんどん来てくださいね。



中学生も、最近は塾に自習に来る生徒が増えてきました。中にはほぼ、毎日来ている生徒もいます。入試に向けて、この人数をますます増やし、自習室が埋まってしまうくらいの勢いのある塾になれるよう、今後ともがんばっていきたいです。



2012年5月14日月曜日

母親。


ぽかぽかとした暖かい毎日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?



昨日は母の日でしたね。陽学舎の生徒のみんなは、お母さんに何か、日ごろの感謝をこめた贈り物をしましたでしょうか? 物でなくても、一言 「いつも、ありがとう」 と、そんな言葉はかけましたか? 照れくさくても、一年に一度くらいは、そんな出来事があってもいいかと思います。



僕は毎年、正月と母の日だけは、必ず実家に帰るようにしています。ここのところ母親にプレゼントは贈っていませんが、最近は実家の家事を僕が全部やって、母親には一日休んでもらう、ということが多いです(結局いつも、中途半端になってしまいますが)。

僕と僕の母親は、はっきり言いまして、仲が良いです。“世界一のカァチャン” とまで言うとさすがにオーバーな気がしますが、少なくとも “このカァチャンの下に生まれて、本当によかった” とは、心の底から思っています。


その一番の理由は、僕の母親は “物事を必ずプラスにとらえる” 性格だからです。例えて言うならば、外出中に急な大雨に降られ、全身がズブ濡れになったとしても、「たまにはこんなのも気持ちがいいわぁ」と言って、爆笑できるような性格なのです。以前当ブログで家族の話題が出た際に、我が家はとにかくポジティブであると書きましたが、一家のそんなポジティブな空気をつくっていたのは、紛れもなく母でした。


僕はその母親の影響をモロに受けていますので、価値観がとても似ています。先日も春期講習が終わった頃に、当スクールのメインパソコンの調子が悪くなったのですが、僕は 「講習中でなくて本当にラッキーだった」 と思いましたね。「壊れそうなカラダにもかかわらず一生懸命働いて、忙しい時期を必死に乗り越えてくれたんだな」と、そんなパソコンに 「アッパレ!」 を贈りたくなりました。




皆さんは、友人から 「以前は大嫌いだったけれど、今は大好き。」 と言われたら、どう思いますか? 僕はものすごく、うれしいです。「以前はなんとも思っていなかったけど、今は大好き。」と言われるよりも、はるかにうれしいです。マイナスがプラスになったわけですから、その振れ幅に大きな喜びがあります。

しかし同じ言葉を聞いても、「以前は大嫌いだった」 の方に意識が持っていかれてしまい、「なんでだろう?」 「私、過去になにかしたのかな・・・」 と、ショックを受けてしまう人も多いようです。


これはどちらがいいのか悪いのかの問題ではなく、単純に性格の違いです。しかしこれこそが、僕が 「人生を楽しんでいる」 と自信を持って言える、大きな要素だと思っています。



2012年5月11日金曜日

いまさらながら・・・


先ほど当ブログのコメント機能を、全員投稿可にしました!!

これまで何人かの生徒から、「先生のブログにはコメントができない」と言われていましたが、先ほどようやくその原因がわかりました。いままでコメントを書こうとしてくれていた皆さま、本当にどうもすみません! これからは投稿できるはずですので、どんどん書き込んでいただければ、と思います!!

今後とも当ブログを、よろしくお願いします!!!



2012年5月10日木曜日

いつかはこんな会話を。


前回に引き続き、今回も映画についての話題です。



僕は好きな映画は所有したくなるタイプの人間でして、家にはDVDが50枚ほどあります。レンタルをせずにわざわざ買っているわけですし、そのほとんどは一度だけではなく、繰り返して何度も何度も観ています。


その中でも一番観ている映画は何かと言えば、それはダントツで 「いまを生きる」 ですね。













間違いなく一年に一度は観ているので、これまでに20回は超えているかと思います(1989年の映画です)。観ればいまだに100%の確率で泣いてしまうので、僕にとっては普段の生活の中でなんだか “心が濁ったなぁ” と感じた際に鑑賞し、その涙で心の汚れを落とすという、そんな映画です。僕が感動で泣いてしまう映画は、他にはあまりないのですけどね。



映画は、全寮制の超エリート高校に、キーティングという国語教師が新しく赴任して来るところから始まります。エリート校らしく、それまでは勉強をして良い成績を残すことだけがすべてという、そんな価値観の生徒ばかりの学校でしたが、キーティングのとても型破りな授業を通して(教科書を破り捨てたりします)、生徒達は “生きるとは何か” を学び、変わっていきます。



僕の号泣ポイントはもちろんラストシーンなのですが、実はこの映画の中盤に、僕がそれ以上に大好きなシーンがありまして、その概要をここに書かせていただこうと思います。



内気で気弱な転校生のトッドが、夜中に校内のとある橋の上に座り、何やらしょんぼりしています。そしてその前を通りかかったルームメイトのニールが、そんなトッドに気付き、声をかけます。

ニール 「どうしたんだい?」
トッド 「・・・今日は僕の誕生日なんだ。」
ニール 「そいつはおめでとう! でもなんで、落ち込んでいるんだい?」

トッドの横には、新品のデスクセット(日本では馴染みがありませんが、画板のような大きさの板にペンや定規やハサミが乗っている、文房具のセットです)が置いてあります。

トッド 「両親から、プレゼントとして届いたんだ。」
ニール 「よかったじゃないか。」
トッド 「でもこれ、去年と同じ物なんだ。」
ニール 「・・・・必要だと思ったんじゃないか?」
トッド 「そうだね・・・・」


沈黙の後、デスクセットを手にしたニールは、そのセットをなめ回すように見つめ、変なことを言い出します。

ニール 「この形、空気力学的だと思わないか?」
トッド 「・・・?」
ニール 「飛びたがっている。そう思わないか?」
トッド 「・・・(笑)」
ニール 「世界初、無人の空飛ぶデスクセットだ。」

セットを受け取ったトッドは、橋の上から豪快に投げ捨て、それは見事にバラバラに飛び散り、二人は大笑いします。



・・・この時点でも、充分すぎるほどにステキな二人のやりとりなのですが、最後にニールがトッドに発した一言が、とにかく僕は大好きなのです。


ニール 「気にするなよ。どうせ来年もまた、同じのをもらえるさ!」



・・・・最高じゃないですか、この一言? 落ち込んでいた友人の、その悲しい気持ちをスッキリさせるだけでなく、この一言で友人を落ち込ませた原因すらも、笑い話に変えています! なんて気持ちのいい、なんて優しい、なんて魅力的な男なんだ、ニール!!




一本の映画の、たった数分のシーンですが、このシーンは僕の人間形成に大きな影響を及ぼしています。初めて観た時から僕は、ニールのような人間を目指し、いつかニールのような会話ができるようになりたい、と思ってきました。傷ついている人の、その悲しみを吹き飛ばし、さらに豪快に笑わせてしまうような、そんな人間になりたい。どこまで実現できているかはわかりませんが、その気持ちは今でも、変わっていません。



ちなみにこの映画 「いまを生きる」 は、高校時代に家で友人に観せたところ、それからその友人は 「俺は教師になる」 と宣言し、彼は今では小学校の教員として日々、一生懸命に頑張っています。


最近の子どもたちを見ていると、映画や本で “人生が変わった” という経験をしている子は、あまりいないように感じます。いい映画をたくさん観て、いい本(漫画でもいいです)をたくさん読むだけでも、それは人生の礎になると、僕は思います。



2012年5月7日月曜日

映画が好きです。


今日はとても暑い一日でしたね。よって陽学舎にも久しぶりにクーラーの出番が来まして、春を通り越して、いきなり夏になってしまったような感覚を覚えました。



さて久しぶりのブログ更新となりましたが、皆さまはこのゴールデンウィークを、どのように過ごされましたでしょうか? 僕は今年も東北にボランティアをしに行く予定でしたが、大雨などの影響で参加予定の活動自体が中止となり、結局行きませんでした。これまで僕は長い休みがあれば、必ずと言っていいほどどこかへ旅に出ていましたが、よって今回はほとんど家におり、久しぶりにのんびりとした連休でした。



では家で何をしていたかといいますと、これまで観たい・読みたいと思ってたまっていた映画や本・雑誌を、独りでひたすら楽しんでいました。特に映画をたくさん観ましたね。8連休で、10本は観たかと思います。



僕は決して多趣味というわけでもなく、狭く深くの人間だと思いますが、興味・知識ともに豊富だと自負しているのは、映画・ファッション・サッカー(観るだけ)ですね。逆にそれ以外の、例えば車やグルメ、ゴルフなどに関しては、知識はゼロに近く興味も今のところありません。僕は絵が得意ですが、描くのが好きなだけで漫画本やアニメにはほとんどノータッチです。


映画は学生時代には撮ってもいましたから、撮影のテクニックなどのレベルから気にして観てしまいます。友人などと一緒に観ると、感想の会話で「あのシーンはもっと短くていい」やら「あそこのカットのあのアングルがよかった」といった細かい話までついついしてしまうため、映画鑑賞はあえて、いつも独りです。


映画のチョイスは、選り好みしないように気を付けているため、なんでも観ます。わけのわからない実験映画のようなものから、いかにもアメリカンなハリウッド大作も観ます。もちろん観た後の好き嫌いはありますよ。というよりも「本当に素晴らしい映画だった!」と思えることは、めったにありません。先日は 「ニーチェの馬」 という、2時間半の間にまさかの “出来事無し”“カットがほぼ無し” な映画を観たりもしました。ちなみにこの映画、実は邦題に難有りでして、なんとニーチェもニーチェの馬も全く出てきません(ズッコケました)。いやぁ、エンタメを完全に度外視した、本当の映画好きにしかわからない、本当に素晴らしい映画でした(皮肉です)。



ゴールデンウィーク中に観た映画の中では、イラン映画の「別離」という作品がなかなかよかったです。













今年度の米国アカデミー賞・外国語映画賞を受賞した作品です。千葉県内では上映しておりませんが、機会があれば皆さまにもぜひ、観ていただきたいですね。




・・・やはり趣味の話題となると、話が尽きません。


今日はこのくらいにして、次回の更新では、僕が一番好きな映画の、一番好きなシーンについてを熱く語らせていただこうと思います。