2013年11月2日土曜日

もっと仲良くしようぜ!!

お久しぶりです! 7月いっぱいでいったんブログの休止を宣言してから、3ヵ月以上が経過してしまいました!! 以前勤務していた学習塾は8月末をもって退職しましたが、実はその後もネット環境が整わないまま、2ヵ月近くを過ごしていたのです。そして先日、ようやくインターネットを復活させましたので、それに合わせてこのたび、ブログも復活した次第です。



8月は学習塾で、毎日ひたすら授業をしていましたので(きっちり有給もとりましたが・・)、特別変わった出来事はなく。といいますか、もう2ヵ月以上も前になりますので、仕事以外に覚えていることがほとんどありません。


その後はスッキリ、“無職”になりましたので、とりあえず久しぶりに旅人モードに回帰しまして、2週間ほど韓国を旅してきました。別に今回は特別、韓国に行きたかったわけではないのですが(過去に何度も行っていますし)。とにかくどこへでもいいから海外へ、“できるだけ安いチケット” で行こうと探しまくったところ、片道5000円の成田→プサンが見つかり、それに飛びついたのです。ディズニーランドより安く海外に連れて行ってくれるとは・・・、恐るべし、LCC。




というわけで、9月の韓国の旅での写真をアップします。



まずは釜山(プサン)の宿で。ふつうゲストハウス(ホステル)というのは外国人の方が多く泊っているもんですが、なぜか僕の泊った宿のお客さんは、たまたま現地の人ばかりでして。よって僕が寝ていたドミトリーも、僕以外が全員韓国人。僕は海外では、“誰とでも仲良くなったろう!” なキャラですので、同部屋のコリアン・ナイスガイ達を皮切りに、宿のスタッフのみなさんや、とにかく出会う人々みんなと絡みまくります。その結果、毎晩のようにこんな感じの飲み会が開催されていました(僕以外、みんな韓国人です)。


大勢(韓国人)対1人(日本人)の状況では、さすがに会話のほとんどは韓国語で、わからないことだらけでしたが、それでもエンジョイ・コミュニケーションはとれるもんです。毎晩深夜まで飲みあかして、くだらないバカ話で盛り上がり、最高に楽しかったです。


意外だったのは、北朝鮮のこと。きょうびの日本では、“北朝鮮は脅威” といった認識がかなり根付き、多かれ少なかれ皆、危機感を抱いている印象ですが、僕と飲んだ韓国の若者たちは、北朝鮮のことなどは “どうでもいい” というスタンスでした。もはや “同じ民族” という意識も、ほとんどないそうです。滅ぶのは勝手だけれど、余計なこと(爆弾を落とすなど)はしてくれるなと、とにかくこのまま無関係のままがいいと、そんな話でした。

逆に、「日本では放射能汚染がとんでもないことになっていて、日本人は気が気じゃないのでは?」 というようなことを言われましたが、それに対する僕の回答は、「みんなあんまり気にしていないけど・・」。実際に、福島の人々ならばまだしも、ほとんどの日本人は気にしていない印象ですし。北朝鮮の問題も放射能の問題も、不思議なもので、当事者よりも隣人の方がよっぽど、心配しているようです。




釜山でしばらく過ごしてからは、北東へ移動し、北朝鮮との国境にある、束草(ソッチョ)という町へ。町自体、いわゆる田舎の港町といった風情でとてもよかったのですが、僕がここに来た目的は雪岳山(ソラクサン)という山に登るため。山の麓には大仏様がデデン!っと陣取っていましたが、韓国の大仏は、まさに日本のそれとそっくりでした。


大仏だけでなく、お寺もそっくりですしね。やっぱり日本と韓国は、切っても切れない深い関係なんだなぁと感じます。政府はケンカばかりしていますがね。

まぁ、そんなこんなで、山の頂上へ。


テェェェー・ハ・ミングッ!! 韓国バンザイ!!!

 ・・とか書いてしまうと、右寄りの人に怒られちゃいそうだな・・・。雪岳山の登山は片道2時間ほどでしたが、終盤になかなか急な絶壁があり、ほどよくハード・しかしアッサリで、とてもよかったです。日本人の観光客は、他に誰もいませんでしたが・・・。




束草で大自然を満喫してからは、首都、ソウルへ。


写真は光化門から、景福宮(王宮)に入ったところです。この写真の後ろの方に見える山にも、登りました。


釜山でもそうでしたが、ソウルはもう何度も訪れているので、観光スポットには特に改めての興味はなく。今回は、なんだか若者の街(日本でいうところの原宿のような)を探訪してみたくなり、毎日そんなエリアをブラブラしていました。しかし韓国にもなかなかオシャレな店が多いもので、韓国人デザイナーの洋服ブランドのレベルも驚くほど高く、ときめいてしまう服がたくさんありましたよ! 無職なので、ギリギリで購入を踏みとどまりましたが・・・。


ソウルの宿の宿泊客は、ほとんどが海外からのバックパッカーでしたが、今度はなぜか女性ばかり。仲良くなった女性の中には、フランス人でムスリム(けっこういるんだそうです)の姉妹がいまして、その姉妹とは毎晩遅くまでトークしていました(ムスリムなので、もちろんお酒はナシ)。彼女たちは韓国だけでなく、日本のこともとても愛していましたし、なんだか尊敬までしてくれていたので、ものすごくうれしかったです。



何度訪れても、韓国という国は、やっぱりいい国です。日本と韓国は、国家レベルでは仲が悪いと言わざるを得ませんが、日本人の僕が韓国を旅して、イヤな思いをしたことは、これまでで一度もありません。僕の価値観の形成元は、自分の体験と感覚がすべてですから、韓国人に対するマイナスの感情は、僕には全くありません。

これは推測ですが、韓国の人が日本に旅行をしても、きっと同じように「日本人って、思ったよりもいい人たちだな」と感じると思います。ネットの社会などではヒドい悪口だらけですが、僕の周りには韓国人を嫌っている人間は、一人もいませんし。ネットでの韓国バッシングは、決してマジョリティではないはずです。韓国 “政府” には、僕も腹が立つことが多いですが。



日本人と韓国人は、もっとお互いを理解し合い、もっともっと仲良くなれるはずです!! 首相が靖国を公式に参拝したり、大統領が竹島に上陸したり、どちらの国でも、権力者たちが民族対立を政治利用し、国民を騙しています。そんなくだらないフェイクに、僕らが振り回されてしまってはダメです!! 僕は僕の信念で、日本と韓国の間には素晴らしい未来があると、そう確信しています!!!



2013年7月31日水曜日

ありがとうございました!!


前回のブログにて皆さまにお知らせさせていただきましたが、私はこの8月末をもっての陽学舎からの退職が、決定しております。それに伴い、当ブログは “教室長の中園拓朗” としての更新は、今回が最後となります。なお、陽学舎と当ブログならびに井田前教室長ブログとのリンクの削除は、本日HP製作会社に依頼したばかりですので、あと一週間ほどはかかるかと思います。


今月上旬の夏期保護者面談にて、私の退職はご父兄の皆さまに報告させていただきましたが、途中、やむを得ない事情により報告をストップさせていただいていた期間がございます。よってその間に面談にいらしていただいた方には、私はその旨を直接お伝えすることができておりません。失礼をいたしまして、誠に申しわけありませんでした。




私が、東京の三鷹で初めて塾の講師の職に就いたのは、2003年の11月のことです。それから生まれ育った千葉に出戻り、2007年の12月からは、ここ佐倉市の陽学舎個別スクールに所属して教鞭を握っておりました。途中、世界一周の旅に出るなどしたため、2年ほどの空白期間がありますが、単純に2003年から数えますと、私が塾の講師になってからは、およそ10年の月日が流れたことになります。


直接の退職報告をさせていただいた皆さまからは、たくさんのありがたいお言葉をいただきました。ご父兄の皆さまだけでなく、かわいく、たくましく育った多くの生徒たちからも、私の退職をたくさん惜しんでいただきました。もうみんなの勉強をサポートできないことは、私としても非常に残念です。これからも生徒みんなの未来のために、みんなに勉強の楽しさを伝えるために、全力で仕事をがんばり続けたかったのですが・・・。



皆さまからいただいた、あたたかいお言葉の数々は、私は一生忘れません。何名かの生徒からいただいた、お手紙や絵の数々も、私は一生大切にします。皆さまからそう言っていただき、そう惜しんでいただけたことで、「私のこの10年は、素晴らしいものだった!」 と、私は誇りに思うことができました。



陽学舎の夏期講習は、もちろんまだまだ終わっていません。ではなぜ当ブログの最終更新を8月末の退職のタイミングに合わせなかったのかといいますと、単純にこれから1ヵ月間は、授業のみに集中しようと考えたからです。よって今後、陽学舎とのリンクが剥がれた後も、8月いっぱいは、当ブログの更新の予定はありません。9月以降はしばらくはヒマになりますので、また大好きな映画や旅の話などを、マイペースに更新させていただこうと考えています(よかったら寄ってみてください)。


陽学舎の生徒たち! ご父兄の皆さま! これまでどうもありがとうございました!! 一緒に汗を流した(?)講師の皆も、これまでどうもありがとう!! 陽学舎に関係なくても、当ブログを一度でも読んでいただいたことのある方(いるのでしょうか?)、どうもありがとうございます!!



中園拓朗は、これからの人生も “自由に・楽しく・自分らしく”、全力で駆け抜けます!


とりあえずの、一区切りです。皆さま、またお会いしましょう!!
これまで本当に、ありがとうございました!!!



2013年7月20日土曜日

さぁ、夏期講習!!


ブログの更新が滞ったまま、1ヵ月以上が経ってしまいました。先月は特別忙しいというわけではありませんでしたが、出来事としていろいろなことがあり、なかなかブログを書ける状態ではなく・・・。そしてそのまま、多忙の7月に突入しまして、気がつけばこんな時期になってしまいました。・・・どうもすみません。


しかし本日先ほど、夏期講習の準備がすべて完了いたしまして、生徒たち皆さまの時間割を、ただ今絶賛FAX送信中です!! 今年もたくさんの方にお申込みいただき、とても嬉しく思っています。どうもありがとうございました。




さて久しぶりのブログ、今日は私の “価値観” を、皆さまにご紹介させていただこうと思います。私は人からよく 「変わっている」 と言われますが、私自身、自分は変わっていると自覚しておりますので、きっと本当に変わっているのでしょう(笑)。


大前提として、私は超がつくほどの個人主義です。例えば友人たち10人でラーメンを食べに行ったとして、私以外の9人が同じラーメンを注文したとしても、私が「チャーハンのほうがおいしそうだな」と思えば、私ひとりだけチャーハンを注文します。私には “みんなと同じ行動をしなければ” という感覚は微塵もなく、“周りはこう言っている” にも興味はありません。悩みを人に相談することもなく、自分のことは、完全に自分で決めます。


自分がそんな性格なのに、相手にだけ同調を求めるようなことはありませんので、私は周りの人間に対しても、“自分で好きなように考えて、好きなように決定してほしい” と考えています。もちろん、これは友人などに対する話でありまして、塾で生徒からアドバイスを求められた際には、私の経験や知識をふまえ、私なりの助言はきちんとします。しかし逆に、私の助言に反するような意見も、他の方からどんどん聞いてほしいと思います。その結果、どの助言を採用するかは、その生徒が自分で考え、自分で決定するべきだと思います。


私は個人主義な家庭に育ちましたし、これまでチームスポーツのきちんとした経験もありませんので、“みんなで力を合わせて” の魅力を知らずに育ってしまったのかもしれません。私は2年前にはしばしば東北へ瓦礫撤去のボランティアをしに行っていましたが、そこでの “みんな仲間だ!” という空気には全く馴染めず、特に “絆” 感が丸出しのボランティアとは、完全に距離を置いていました。私は単純に、困っている人がたくさんいるからという理由で、東北へ通っていただけです。


そんな私の価値観は、事実上完成されてしまっておりますので、おそらくもう、死ぬまで変わりません。よって、私がどこかの組織に所属して、そこでの上司と私との倫理観や正義感、さらには “何のために働くのか” の価値観が違う場合には、私は自分自身をごまかして上司に合わせる、ということは全くしません。私は私の考えで、その組織の発展を目指し、私なりに精一杯の仕事をします。




陽学舎では7月より、夏期の保護者面談を開催しました。その際にほとんどの方にお伝えしたことですので、すでにご存じの方もたくさんおりますが、実は私は1ヵ月後の8月末をもって、陽学舎から身を引くことが決定いたしました。理由は話せば長くなりますが、ざっくりと言えば、私と塾長の根本的な価値観の違いが、一番の要因です。私としても、少なくともこのような中途半端なタイミングではなく、せめて高校受験の終わる2月までは継続したいと考えていたのですが。誠に遺憾ながら、そのような運びとあいなりました。


生徒の皆さま、特に受験生の皆さまには、たいへんなご迷惑をおかけすることになるかと思います。本当に、申しわけありません。私の後任には、小林悠樹という者が教室長を務めさせていただきます。小林には業務上の引き継ぎはもちろんのこと、仕事における私の考え方や、生徒たちの未来をいかに大切にするべきか、といったメッセージをたくさん伝えておりますので、きっとがんばってくれるだろうと思います。小林はまだまだ経験が不足しているものの、熱のある、信頼のおける人間ですので、皆さま今後とも陽学舎個別スクールを、どうぞよろしくお願いいたします。


というわけで、当ブログ、ならびに井田前教室長のブログは、今月末をもって、陽学舎個別スクール・ホームページからのリンクを剥がさせていただきます。当ブログ自体は、私自身、有意義な気持ちで書かせていただいておりましたし、定期的に読んでいただいている方もいらっしゃるようですので(いつも、どうもありがとうございます)、今後も継続をしたいと考えています(さすがにタイトルは変更しますが)。


私は8月末をもって退職いたしますが、それまでの間は、私にできる限りの最高の授業をし、とにかく生徒の成績の向上のために、努める所存です。また、生徒によっては私の世界一周の旅の話などを楽しみにしてくれていましたので、そのようなリクエストにも、最大限お答えしたいと考えています(もちろん勉強をないがしろにはしません!)。


本当に、どうもすみません! 夏期講習を、最後までがんばります!!!



2013年6月7日金曜日

“親vs子” を理解する映画。


今日も気持ちの良い青空で、すっかり暑いです。関東地方では先月末に梅雨入りが宣言されたというのに、梅雨の空はどこかへ行ってしまったようですね・・・。正式発表にはなっていませんが、どうやら先月末のしとしと雨は、梅雨ではなかったようです (梅雨のはしり、というそうです)。



もちろん陽学舎は、天気など全く無関係。毎日元気よく、授業をしています! 生徒たちは4月に学年が変わり、5月には修学旅行があったりでドタバタしていましたが、気がつけばもう、テストのシーズンです (南中に至っては、もう終わってしまいました)!! 今年の近隣中学校の第一回定期テストは、中学校ごとの日程がまるで違く、5月末~6月は毎週末にどこかの中学校でテストがある、といった状況です。


以前からしつこいほどに言っておりますが、受験生は “学校の定期テスト=私立入試” です。本当に、驚くほどに、内申点(通知表の成績)だけで合格がほぼ100%決まります。私立高校が第一志望の生徒はもちろんのことながら、たとえ滑り止めであっても私立校への受験を検討している者は、とにかく必死になって、ひたすらに勉強しましょう!! これが高校受験への最初の加速ポイントです! ここで一気にスピードに乗って、そのまま受験を走り切るのです!!!




さて話は変わりまして、僕は家では相変わらず映画ばかりを観ている毎日ですが、先日、なかなか魅力的な作品に出会いました。

“ローラーガールズ・ダイアリー” という、2010年公開のアメリカ映画です。



















僕は当ブログでは、普段は “僕が観ておもしろかった映画” を取り上げていますが、この映画はどちらかというと、陽学舎に通う生徒たちや、そのご家族の皆さまに観ていただきたいと、強く思った作品です。


ストーリーは王道といえば王道でして、17歳の少女がローラーゲーム(ローラースケートを履いて競争し、得点を競う、チームスポーツ)に出会い、その魅力にハマり、トレーニングを重ねながら、人間的にも大きく成長していくという物語です。ローラーゲームというスポーツは僕は初めて知りましたが、単純にそのスポーツ自体、観ていて非常にエキサイティングで楽しいものでした。スポーツとはいうもののどこかプロレス的な要素があり、乱闘があるわ、ノリノリの実況がいるわで。個々の選手にはリングネームのような名前がついていて、それらをひっくるめてエンタメとして、とても面白かったです(主人公のスケートネームは、ベイブ・ルースレスです(笑))。


この映画で特に素晴らしいのは、主人公の心の成長と、両親との関係を、非常に丁寧に描いているところです。主人公はまさに思春期の真っただ中におり、心は自分の未来に対する期待と不安と責任とが入り混じって、いっぱいいっぱい。“もうすぐ大人になってしまう” という現実と、必死に戦っています。対して彼女の両親は、自分たちの過去の失敗を娘にはさせたくないという思いから、娘の行動にとやかく口を挟み、両親にとっての “理想の娘” であることを強要します。


・・・リアルです。僕が陽学舎の教室長になってから、たくさんの生徒たちやそのご両親と接してきましたが、この映画のこのようなご家庭は、たくさん見てきた気がします。


思春期の子ども達の 「私は親の持ち物じゃない!」 も、その親の 「こうしないと幸せになれないわよ!」 は、僕はどちらも正解だと考えますし、どちらも否定するようなものではありません。僕が子供の頃、僕の両親はあまり自分の考えを押し付けるようなことはありませんでしたが、それでもたまに 「あぁしろ、こうしろ」 と言われたときには、僕も強く反発していました。しかし今になって考えると、親が僕に言っていたことはほとんどが正解でしたし、的確なアドバイスだったと思います。


しかし 「だから子ども達は、親に言われた通りに生きよう」 とは、僕は全く考えません。むしろどんどん、反発してもいいと思います。親の考えに反することをたくさんやって、たくさん失敗して、とことん失敗を重ねてから、親の正しさに気付く。成長とは、そういうものだと思います。


ここで言う親への反発とは、親「勉強しなさい!」、子「や~らない !!」というケースとは違いますよ。それは子ども側の甘えであり、ただの怠慢です。この映画では親の「女の子らしくしなさい」「ローラーゲームなんて不良の遊びよ」に対して、子の反発は 「私が楽しいと思うことをして、何が悪いの!?」 というものです (勉強はちゃんとしてます)。しかし、主人公の少女は反発しながらも、親の気持ちもよく考えており、理解がないわけではありません。親は親で、楽しそうにスケートする娘の姿を見て、娘の楽しみを奪うべきなのか・・・という葛藤があります。


結局この両親が選んだ判断、そしてそのご褒美のように、母親のもとに降りかかった感動。親と子の、普遍的な問題をリアルに切り取った、素晴らしい映画です。

この映画を観れば、子どもはきっと 「少しは親の言うことを聞こうかな」 という気持ちになりますし、ご両親は 「子どもが言うことを聞かなくても、楽しそうに一生懸命に生きているのなら、それを応援しようか」 という気持ちになります。

ぜひ、皆さまにも観ていただきたいです。



2013年5月31日金曜日

人、それぞれ。


最近、当ブログは更新頻度が少なくなった代わりに、一つ一つのエントリーがかなりの長文になってしまっております (どうもすみません)。週1ペースでの更新は守りたいと思っているのですが、書き始めるとなんだかんだで熱が入ってしまい、なかなか書き終わらせることができないのです。というわけで今回、たまには気楽に、書き記そうと思います。



先日、インターネットをウロウロしておりましたら、とあるサイトで、“お風呂のバスタオルは毎回替えるか?” という議論で盛り上がっていました。まぁ、その議題自体は実にくだらないものだと私は思ったのですが、そのサイトではけっこう、ケンカに近い過激なやりとりが行われていました。



私は独り暮らしですので、毎日洗濯をするような余裕も必然性もなく、洗濯はおおよそ週に一度、一週間分をまとめて洗います。バスタオルもその際に洗濯機に突っ込むので、要するに私は同じバスタオルを、だいたい一週間は使い続けています。


ちょっと興味を持ったので、さらにネットを彷徨ってみたのですが、この“日本人のバスタオル交換の頻度”、いろいろなサイトの統計 (とっているんですねぇ・・) をざっくりとまとめると、だいたい

毎回                   40%
2~3回は使う             20%
一週間くらい使う            30% 
もっと使う (気が向いたら洗う)    10%

といった感じでした。ほとんどのサイトで、「毎回替える」 の割合が一番多いという結果でしたが、「複数回使う」 グループをすべて足せば、「毎回替える」 を越えています。

ちなみに外国で一番多いのは、「一週間くらい使う」 のようです。私の海外経験としても、実際に日本以外の国の人が、バスタオルをしょっちゅう替えていたような印象は、あまりありません。


・・・と、ここまで調べ&語った上でなんですが、僕はこんなもの、別にどっちだっていいと思うのです。前出のネットサイトでは、“毎回替える派” の人は “複数回使う派”の人に、「不潔だ!」「ありえない !!」「気持ち悪い !!!」 と、言いたい放題。対して “複数回使う派” の人は、「潔癖症か !?」「水の無駄だ !!」「バスタオルのレベルで汚いってぇのなら、枕カバーやシーツも当然毎日替えてんだろうな !?」 という応酬。・・・う~ん、どっちもどっちだなぁ。


衛生観念や生活スタイルなんて、人間みんな違うのですから、他人が口を出すものではないと思うのです。何時に寝たって、何を食べたって、何を着たって、本人がそれを選んだのならば、それでいいじゃないですか。

人は、それぞれ。「私はこう考えるので、こうします」 で、おおいに結構! 「まわりに合わせよう」 な生き方では、つまんないですよ!! みなさん自信を持って、自分のスタイルを貫き通しましょう!!



2013年5月28日火曜日

子ども達の学力。


まぁまぁ暑いです。あっという間に、夏が近づいてきました。以前にもこちらに書きましたが、私は夏よりも冬の方が好きなため、あまり夏が待ち遠しくはありません・・・。家にはクーラーがないですし。愛犬と遊ぶのも暑苦しくなりますし。



さて今回は、私が率直に感じている現在の子ども達(小学生~中学生)の、学力についての話をします。この “子ども達” とは、陽学舎に通っている生徒だけに限った話ではなく、今現在の子ども世代、全体に通じる話です。


私が先日のゴールデンウィーク中に会った友人の内の一人は、今は小学校で先生をしています。私は塾講師、彼は小学校の教師、共に教育に携わる者として、この “今の子ども達” 論は、そこで非常に盛り上がった話題でした。そして、私と彼の、お互いの意見、お互いが普段から感じている “今の子ども達の現状” は、だいたいが共通しておりました。よって、私が捉える現代の子ども達像は、おそらくはさほどズレのないものかと思いますので(たった二人の意見が一致しただけですが)、それを今回書き記そうと思います。



巷では “最近の子ども達は学力が低下している” とよく耳にしますが、まずはっきり言いたいのは、“それは捉え方による” ということです。

皆さんは、PISA (学習到達度調査) というものをご存じでしょうか? こちらは世界中の子ども達 (15歳) を対象に3年に一度開催され、国ごとの学力を調査するためのペーパーテストでして、その結果はもちろん公表され、要はこれによって “世界のどの国の子ども達が、頭がいいのか” が、はっきりとわかります。


そのPISAの調査結果の、日本の順位の推移は、

           2000年    20003年    2006年 

総合読解力:  世界 8位  →   14位  →  15位 
数学的思考力:     1位  →    6位  →  10位
科学的思考力:     2位  →    2位  →   6位

とあり、明らかに低下している・・・と、データを見る限りはそう感じるかもしれません。しかし実はこの調査、参加国自体がどんどん増え続けており (2000年:32ヵ国、2006年:57ヵ国)、そもそも日本より学力レベルの高かった国が、2000年には参加していなかった、という一面もあるのです。まぁ、それにしたって数学的思考力などは、1位だったものがたった6年で10位となってしまったわけで、2006年に日本より上位だった国のすべてが新規参入国なわけではありませんし、学力が低下している、というのはある程度は客観的な事実なのでしょう。しかし、2009年には

           2000年(32ヵ国中)  2009年(65ヵ国中

総合読解力:  世界   8位     →      8位
数学的思考力:       1位     →      9位
科学的思考力:       2位     →      5位

とだいぶ持ち直しており、総合読解力にいたっては32ヵ国中の8位が、65ヵ国中の8位になったわけですから、むしろ向上しているとさえ言えます。


・・・と、私はまるで学者のように、データを元に子供たちの学力分析をしたいわけではありません。むしろこんな調査などは机上の空論、私は全く信用しておらず、「数字上のデータなんて、どうでもいい!」 とすら思っています。仮に順位が上がっていたとしても、世界全体の学力が落ちていた場合には、それは学力の向上とは言えませんしね。


よって、私はあくまで直接、子ども達と接した上での、自分の経験と感覚をふまえた分析をします。私が見る限り、今の子ども達は、少なくとも “インプット(入力)” の力は、皆、悪くないものを持っています。教科書の内容をよく理解し、必要な知識を身に付けることは、けっこうみんな、よくできているのです。しかし逆に、“アウトプット(出力)” の力は、はっきり言いまして、かなり物足りないと感じます。


極端な例えで簡単に説明すると、「2+3= 」 という問題は誰でもすぐに解けますが、「答えが5になる文章問題を一つ作りなさい」 という問題になると、ほとんどの生徒はしばらく手が止まります。同様に、理科のテストなどで 「どういう結果になるのか説明しなさい」「なぜこの作業をする必要があるのか説明しなさい」 といった問題が出ると、多くの生徒の解答欄は、白紙のままです。

私は授業では理解度の確認のため、私が説明をした後には、生徒から私への同じことの説明をリクエストすることがよくあります。国語の授業では、設問以外にも文章を読んで何を感じたかなどを、生徒に尋ねることがよくあります。そうした中で感じるのは、“理解はできているのだが、その内容を伝えることができない” “文章は捉えられているのだが、その要旨や感想などの表現がうまくできない” という生徒が、非常に多いということです。

私が前出の友人と特に話したのは、「最近の子ども達は、読書感想文の力がかなり落ちている」 というものでした。厳しい表現になりますが、今の中学3年生が書いている感想文の多くは、私が子供の頃ならば、小学生が書いていたような内容のものばかりです。


友達とのメールや、TVゲームからは、アウトプット力はほとんど身に付きません。インターネットなどでせっかく手に入れた情報も、“知っている” だけで満足してしまっては、アウトプット力はなかなか育ちません。


“何かを考えて、誰かに伝える” ことが重要なのです。

陽学舎の生徒のみんなは、自分が観たテレビ番組や漫画などの、感想を語り合ったりしていますか? 良い本を読み、良い映画を観て、その感動を人に伝えたりはしていますか?


誰かから教わる+自分で考える=本当の勉強、です。考える癖と力がつけば、自分の考えを人に伝えたくなるのは、自然な流れです。社会人になって求められるのは、“自分で考えて、新しい何かを生み出すことのできる能力” ですよ。上司の指示内容を理解し、指示通りに完璧に仕事をこなしたとしても、「そんなものできて当たり前だ」 と思われるだけで、それでおしまいです。


みんな苦手・・・ということは、逆に言うとそれを磨くことができれば、そこにチャンスが転がってくるわけです。

子ども達諸君! もっともっとたくさん、いろんなことを考えて、それをどんどん吐き出そうぜ!!



2013年5月9日木曜日

グローバルな人間とは。


しばらく更新をしていない間に、気がつけば5月に入ってしまいました。毎年のことですが、やはりこの時期は温暖で過ごしやすく、4月に変化があった環境にもだいぶ慣れ、緊張感がなくなり、“のんびりモード”に入ってしまう生徒がとても多いです(いわゆる5月病というやつですね)。まぁ、人間の1年のサイクルの内の一つとしては、こんな時期があってもいいかな、というのが私の考えですので、別に 「みなさん5月病に打ち勝ちましょう!」 と強く訴えるつもりはありません。


5月病とも、うまく付き合えばいいと思うのです。のんびりモードにどっぷりと浸かりすぎて、毎日ゆる~い気分で眠くてしかたがない・・・では、もちろんダメです。逆に、5月病には絶対に負けてたまるか!というような熱い意気込みも、なんだか余裕がないように感じて、ちょっと損な気がします(もちろん受験生は除きますよ!)。ウトウトしながら無駄に過ごすわけでも、気合入りまくりで過ごすわけでもなく、暖かくて過ごしやすいこの時期は、ゆったりと有意義に過ごせればいいのでは、と思います。勉強はきちんとしつつ、美しい草花の鑑賞を楽しんだり、たまにはオシャレしてお出かけしたりと・・・。



それでは、私はゴールデンウィークを有意義に過ごせたのかと言いますと、まぁ・・・基本的には家でのんびりしていました。3日に一度くらいは人と会う約束があり、家を出ましたが。それ以外はずっと家におり、家では映画を観たり本を読んだり、がほとんどでした。・・・これで有意義と言えるのかどうかは、なんともいえませんね。

去年のゴールデンウィーク&お盆休みと、完全に一緒です!! どうやら大型連休にはどこにも行かずに、家で映画を観まくる・・・が、すっかり私の定番のスタイルになってしまったようです。本当はまだまだ、行きたい場所はたくさんあるのですが。人込みが苦手な上に、費用面での割高感があるので、いつも結局、行動には移していません。その分、ローシーズンに3~4日でも続いた休みがあれば、私はこれまでも積極的に旅に出ていましたし、今後もそうしようと考えています。


特に海外には、もう3年以上は行っておりませんので、そろそろ欲がたまってきております。大きな旅でなくとも、せめて韓国ぐらいにはサラッと行きたいですね。最近、韓国への日本人旅行客が大幅に減っているそうなので、なんだか寂しいですし。ちなみに私は日本人として、韓国という国に対しては国家レベルでは多少なりとも不満がありますが、韓国人そのものは大好きですし、良き友人もいます。



私はハングルは全く話せませんので、韓国の友人とは英語で話します。そして韓国人の若者たちの英語のレベルは、我々日本人と比べると、正直に言って “はるかに高い” というのが、私の率直な印象です。


ズバリ、日本人は、英語が苦手です。しかし世の中は、産業面でも、情報面でも、世界を意識した目線が必要とされる、いわゆる “グローバル” な時代に変わってきています。そんなわけで日本では、いつか世界を舞台に活躍できるようにとの願いを込めて、産まれてくる子供に“あれん”君や“れいら”ちゃんといった名前をつける親が、だいぶ増えてきているようです。


・・・しかし残念ながら世界では、そんなことは求められていません。日本人っぽい顔をしていても、名前が欧米風では、その人物は日本人ではないと思われます。そして、相手が流暢な英語で話しかけてきた結果、うまく返せない+「私、実は日本人なんです」 という流れがあり、「なんだ日本人か」→「日本人はやはり英語がダメだな」 と、よけいなガッカリをさせてしまうわけです。逆に、「私は日本人です!」 が丸出しの人間には、よくも悪くも英語のレベルはさほど期待されませんから、相手に無駄なガッカリは発生しません。


「だから日本人はもっと英語をマスターするべきだ」・・・と言いたいのではありません! 私たちが本当にグローバルな人種になるためには、変に “形から” 欧米に迎合するのではなく、日本人として、日本の文化や伝統、価値観に誇りを持ち、日本のことをより深く知り、その上で外国人とたくさん接する必要がある、ということです。私は世界を旅する際には、とにかく外国人(現地人)と積極的にコミュニケーションをとりますが、彼らが私に興味を持ってくれるのは、私と言うフィルターを通して、日本という国に興味があるからなのです。



外国のことをたくさん知るのが、すなわちグローバル、ではありません。英語を流暢に話せるようになることも、単純にグローバルというわけでもありません。グローバル化における日本人としての一番重要なファクターとは、実は “日本をより深く理解すること” なのです。



外国に行くと、現地人は私に対して “日本という国から来た人間” であることを期待します。私が英語をうまく話せるかなんて、皆さんたいして気にしていません。「日本ってこんなところだぜ!」 をおもしろおかしく伝えると、みんなが興味を持ってくれ、話が盛り上がります。海外で商売をするとしても、相手にとってはこちらが “日本人である” ことが興味のきっかけになりますし、信頼のポイントにもなります。外国のことをちょっと勉強して、知った気になって、調子に乗って外国人に受けそうなものを作ったとしても、その国で売れる商品を作る能力は、現地人には敵うはずがありません。


韓国の若者が日本の若者よりもだいぶ英語を使いこなせている要因は、もちろん学校教育の質の差もあるのでしょうが、日本人よりも 「祖国の魅力を海外に伝えたい」 という熱が強くある(ように感じます)という一面も、大きいように思われます。



生徒諸君! 君が “世界に羽ばたく人間” になりたければ、「自分は英語が話せないし・・」と弱気になる必要なんてありません。何よりも大切なのは、よりたくさんの “日本” を知り、日本という国(&人)の魅力を世界に伝えようと思う、その気持ちです!!



グローバルな時代だからこそ、あなたの中にある “日本” を磨き上げ、大切にする。なんだかスケールの大きな話になってしまいましたが、たまには世界一周経験者としての一面も、出したくなってしまったのです!!



2013年4月19日金曜日

素晴らしい映画に出会った!


新学期が始まり、最近は生徒たちの学校生活がドタバタしていたようですが、ここ数日は、ようやく落ち着いてきた印象です。しかし近隣の中学校では、来月に修学旅行があるところが多く、中3生はこれからますます盛り上がることでしょう。


先日の決起集会でも話しましたが、中3生の1学期は、とにかく勉強の習慣を確立させることが大切です。さすがに修学旅行先では勉強する時間はないでしょうが、それ以外の通常の日々は、どんな日でも、何があっても、必ず勉強をしましょう。“昨日は5時間勉強したので、その分今日はやらなくてもいいや~” というような、日によって勉強量にバラつきがあることもよくありません。「毎日必ず、最低○時間は勉強する」 という自分ルールを作り、それを守り続けましょう。




さてさて話は変わりまして、今回はまた僕の趣味である映画鑑賞の話ですが、先日、久しぶりにマイ・フェイバリット・リスト入りした作品がありました。カナダの映画で、“人生、ブラボー!” という作品です。



















人生がブラボーというよりも、この映画自体が、サイコーにブラボー(素晴らしい)でした! おそらく当ブログの閲覧者には中学生が多いでしょうから、この映画のあらすじは少々書きづらいのですが・・・(PG12やR15指定の映画ではないですよ)。



主人公のダヴィッドは、仕事はろくにできず、借金まみれで、恋人からも愛想を尽かされるような、とことんダメな中年男。しかしとある理由から、実は彼には533人もの子どもがいる、ということが判明します。


フィクションをリアル目線で考えるのもなんですが、実際にいきなり自分に533人も子どもがいることがわかったとしたら、それはもうどうしようもないですよねぇ・・・。何もできないどころか、どうしたらいいのかさえわからない(笑)。しかしダヴィッドは、、“自分が父親である” ことを隠しながら、その子ども達一人ひとりとの交流を開始します。そして、彼らに起こる様々な問題を、解決しようと努めます。子ども達の中には、プロサッカー選手もいれば、麻薬中毒者もいれば、障害を持つ者もいる。そんな子ども達のことを、彼にできる範囲内ではありますが、彼なりに一生懸命にサポートします。



子ども達は、ダヴィッドが父親であるとは知らずに、まだ見ぬ(と思っている)父親の身元開示を求めて、集団提訴します。それに対してダヴィッドは、子ども達に自分の正体を明かすべきか、と悩みに悩みます。



・・・まぁもちろん全てを書くつもりはないので、映画のストーリー紹介はこのくらいにしますが、僕はこの映画を観始めて、開始10分ほどが経過した時点で、「こいつは大当たりだ!」 と確信しました。それぐらい、魅力的な空気のある映画で、ストーリーにもキャラクターにも、惹きつけられるものがありました。

ダヴィッドと子ども達とのやりとりの中で、この映画を観る者(僕)たちは、彼が持つ素晴らしい魅力に気付きます。嫌な性格の人間が、だんだんと良い心を持つようになる・・・という、よくあるパターンではないですよ。ダヴィッドは本当にダラしのない男ですが、人に対してはいつでも、誰に対しても人一倍優しく、そして誰からも愛される人間なのです。



僕はここで人間をケーキに例え、それを強引に4パターンに分けてみます。

①外のクリーム:おいしい 中のスポンジ:おいしい
②      クリーム:不味い          スポンジ:おいしい
③      クリーム:おいしい        スポンジ:不味い
④      クリーム:不味い          スポンジ:不味い

もちろん、クリームは表面上の人間性(そとづら)、スポンジは内なる人間性(心根)の例えです(説明するのなら、わざわざケーキに例えた意味がありませんが)。


この4つでは、僕が好きなケーキは確実に②です。①は万人受けはするのでしょうが、僕個人としてはあまり好みではありません。逆に一番、避けたいのは③。④は③よりわかりやすいので、僕としては実はけっこう、嫌いじゃなかったりします(変な話ですが)。


昨年の私的ベスト1映画の “最強のふたり” の主人公ドリスもそうでしたが、僕はこのダヴィッドのような、“一見するとダメダメな奴だけれど、心根だけはしっかりしている人間” が大好きなのです。そして自分も、そんな人間になりたい。そのために必要なもの、・・・ダヴィッドやドリスの心の中に確実に存在していたもの・・・それはやはり、

“人間が好き”

という気持ちです。



ダメダメ(表面)を目標にすると言うのはおかしな話かもしれませんが、僕は 「表面をないがしろにしてもいいので、とにかく内面の味を大切にしたい」 と思っているということです。しかし残念ながら、そもそも僕のクリームはクセのある味ですので、その不味さで敬遠してしまい、スポンジまでたどり着いてくれない人が多いようですが・・・。



ちなみにこの映画、たまたまなのか、劇場には観客が僕しかいませんでした。ワーナーマイカル・ユーカリが丘さん、こんな無名の、しかし素晴らしい映画を上映してくれて(儲からないでしょうに)、どうもありがとうございます!



2013年4月15日月曜日

早起きは合格の徳。


陽学舎では、先週末の土曜日に、中学3年生対象の決起集会を開催いたしました。

何の “決起” かというと、それはもちろん、「これから受験勉強をがんばるぞ!!」 という決起です。


集会では、大きく分けて

① 千葉県の公立・私立高校入試のシステムについて
② 公立高校入試に向けての、各教科の分析と効果的な勉強方法
③ 受験生として、この1年間をどう過ごすべきか

という3点を軸にお話をしました。今年は私がずっと話をし、生徒はただ聞き続けるというスタイルをとったため、所々集中が切れてしまっていた生徒が何人かおりましたが、おおむね皆、真剣に話を聞きながら一生懸命にメモをとっていた印象です。その結果、ちゃんと集会に出席した者は欠席した者よりもたくさんの情報を手に入れたわけで、その時点ですでに、受験生としてのスタートがだいぶ違うということになります。


陽学舎のほとんどの中3生は、まだいわゆる “受験勉強” はスタートしておらず、意識レベルでもまだ、“受験生” にはなりきれておりません。実際に決起集会の出席者数は今回は例年よりも少なく、欠席した生徒達に理由を尋ねたところ、 「忘れていた」 「寝てしまった」 等の、残念な答えが返ってきました。



“早起きは三文の徳” ということわざがありますが、受験だって当然、早く目覚めた者が勝ちます。のんびり寝ていて気がついたら冬になってしまい、急に目が覚めて必死に勉強したところで、ずっと走り続けていた者を追い抜けるはずがありません。私は以前は 「遅くとも夏休みからは始めよう」 と言うこともありましたが、それを 「じゃあ夏までは始めなくてもいいんだ」 と捉える生徒が多かったので、その一言は私はもう言わないようにしています。



「今すぐに受験勉強を始める」 のです!! 決起集会では、「とりあえず今すぐに始めるべき科目は、“英語” である」 と具体的に話をしました。さらに、「一学期は必死に勉強するというよりも、勉強習慣・リズムを身体に刷り込ませる時期だ」 とも話しました。受験生たちは、まずはできるだけ早く、気持ちも生活も、すべてを受験モードに切り替えるのです。


そんなことを言うと、プレッシャーを感じてウンザリしてしまい、逆にモチベーションが下がる生徒もいるかもしれませんので、私は一年中 「勉強しよう」 と言い続けるわけではありません。それどころかむしろ、陽学舎でのその圧力は、他塾と比べればずっと小さいと思われます。

しかしその分、こういった “3年生のスタート” “夏休みに突入” “部活が終了” といったキリのいい時期には、「さぁ、 今から受験勉強を始めよう!」 と強く訴えます。陽学舎は生徒たちにとって、普段は “明るく楽しく、気持ちよく勉強できる塾” でありたいと思いますが、生徒が意識を変えるべき大事なタイミングでは、このようにビシッとした厳しさを見せる塾でもあります。



「この問題がわからない」 といった質問はもちろんのことながら、勉強方法や受験の仕組みについての質問も、私はいつでもウェルカムしております。生徒たちは、わからないことがあったら、私にどんどん聞きに来てください!!



君たちはもう、“受験生” になったんだ!!

 一緒に全力でがんばろうぜ!!!


 

2013年4月1日月曜日

またもや結婚式!


桜が満開になりました。しかし今年は春期講習(絶賛開催中!)の期間と被ってしまったため、陽学舎講師陣でのお花見は、今のところ予定されておりません。けれどもせっかくの桜を全く楽しまないのはもったいないと思い、日曜日はレジャーシート片手に近所の公園に行き、愛犬と一緒にまったりと過ごそう・・と考えていたのですが、・・・残念ながら昨日は雨でしたね。



よって昨日は一日中、家でのんびりしました。3月は何かと用事が多く、休日もドタバタしていましたので、久しぶりに何にもない、ダラダラとした一日でした。


僕は元来、“休みの日には休みたい” 性格なのです。まぁ、全く何もないとヒマになるのかもしれませんが、我が家にはかわいい愛犬ルディ君がおりますので、彼と一日中遊べれば、僕はそれで満足なのです。休日にどこかに行ったり、何かをすることが嫌いなわけではないですよ。



というわけで、僕は最近はますます、友人達と疎遠になりました・・・。大学時代の親友の一人や、昔のバイトの仲の良い先輩の一人を除き、他はみんな結婚しちゃいましたしね。先週の土曜日には、先日に引き続き、また僕の旅仲間の一人が結婚しました。今回の新郎(友人)と新婦は、お互いに世界一周の旅をしている間に知り合い、その間に付き合いが始まり、帰国後も関係は続き、そしてこのたびめでたくゴールインしました。


とても素敵な友人たちに囲まれた、とても素敵な結婚式でした。新郎・新婦は、本当に幸せそうでしたね。盛り上がりすぎて、写真を撮るのを忘れましたので、画像はありません・・・。



自由と孤独をこよなく愛する僕ですが、土曜日の “大きな愛” を見た後に、誰とも会わない孤独な日曜日を過ごすというのは、さすがにちょっぴり、虚しさを覚えました・・。

僕は一年以上、独りで世界を放浪していましたが、その話をすると多くの方から、「寂しくなかったの?」 と聞かれます。しかし実は、一人旅というものは、全く孤独感とは無縁なのです。孤独とは、“みんなが盛り上がっているのにその輪に入れない” 際などに感じる相対的なものですから、ハナから独りでいることを前提とする一人旅では、むしろ心が満たされます。



・・・また、旅に出たくなりました。ゴールデン・ウィークは、どこか海外にでも行こうかなぁ・・・。



2013年3月24日日曜日

卒業パーティー!!


陽学舎では本日、中3生の卒業記念パーティーを開催いたしました。



・・といっても昨年とは違い、今年は思ったよりも人数が集まらず・・・。結果、生徒よりも講師陣の方が多いという、少々残念な事態となってしまいましたが(今日は他に用事のある者が多かったようです)、来てくれた生徒たちはとにかく積極的に、遊びに参加してくれました。


一次会のフットサルは、当初は男性陣のみでプレイする予定でしたが、結局女性陣も巻き込む形となり、みんなでエンジョイ&ハッスルしました。最終的には参加者全員がピッチに立つという、おおよそフットサルとは言えない密集したゲームとなりましたが、ハチャメチャで非常に楽しかったです。ちなみに得点王は4点で、山○さんと滝○さんという、女子生徒2人で分け合う形となりました。


二次会は場所を移し、みんなでお喋りをしながら、自由に室内遊びをしました。トランプやら、将棋やら、ジェンガやら・・・まぁ見事に、みんなテキトウに遊んでいました。しかし生徒たちは本当に積極的で、どんどん遊びに参加してくれたので、非常によかったです。



こうして中3生たちが卒塾していくことは、とても寂しいものです・・・。今日は人数は少なかったけれど、僕はとても楽しかった! 参加してくれた生徒も、参加できなかった生徒も、みんなどうもありがとう!!


卒塾生たちは、これでお別れではなく、これからもたまには塾に、顔を見せに来てほしいな!

中園先生&陽学舎講師陣は、君たちとの再会を、いつでも心待ちにしています!!



2013年3月19日火曜日

最近の不仲。


すっかり暖かくなり、今年は例年より10日も早く、桜が開花しました。・・・とすると、4月の入学式の頃には、桜はもう散ってしまっているかもしれませんね。



陽学舎では今月初めより、春期保護者面談を開催しておりました。これまでの面談でも、ご父兄の皆さまとの会話では 「子どもが家では全く勉強しない」 とのご相談をお受けすることは多かったのですが、今回の面談では特に、「子どもは塾に行ってさえいればいい、と思っているようだ」・・・というご意見を多数お受けしました。

もちろんこれは良くない事であり、塾以外の自宅学習がいかに大切かを、我々講師陣が生徒たちに伝えきれていなかった、ということです。今後は生徒たちのそういったモチベーション面や生活面に注意を払い、さらには “塾の勉強+何を勉強すればいいか” のナビゲートを、積極的にしていかなければ、と感じました。今回も面談にお越しくださったご父兄の皆さま、どうもありがとうございました。




さて、ここからはカジュアルな話をします。


僕は最近、ケンカばかりしています。相手は恋び・・とはいなかった、愛犬のルディくんです。

全然言うことを聞いてくれないので、なんでなのかを問いただしたところ、「ここんとこずっと、ワイの話題をブログに載せへんやんか」と言われたような気がしましたので、今日のブログはその話題です。


ケンカといっても、僕が一方的に叱ってばかりなだけですが。数か月前のある日の散歩中に、ルディくんはスーパーハイジャンプのアビリティを手に入れたのですが、それをきっかけにして、ふたり(?)の間には完全に亀裂が入ってしまったのです。


僕が仕事で家を空けている間は、ルディくんは柵に囲まれた二畳ほどの広さの “ルディ・ゾーン” でお留守番をしているのですが、ハイジャンプを覚えたルディくんは、その柵を簡単に越えられることに気付き・・・。コリャあかん、と柵を高くしてみても、それもあっさりとジャンプで越え・・・。柵のとなりに障害物を置いても、それまたサラリとジャンプで越え・・・。

そうして自分のエリアからの脱走をマスターしたルディくんは、広い人間用スペースでの自由を満喫し、遂には人間が食べている物の、圧倒的な旨味を知ってしまったのです! 家族になってからの3年間は、僕はかたくなにドッグフードしか食べさせなかったのですが・・・!!


というわけで、最近は僕が家に帰ると、部屋には僕が食べるつもりだった果物や、ポテトチップスや、なんとカップラーメンまでもが、とにかく食べ散らかされています。もちろんカップラーメンはお湯を注ぐ前の状態ですが。あんな硬い乾燥麺のどこがおいしいのか、僕には全く理解できません・・。


食べ物はルディくんが届かなそうな場所に置いたり、隠したりしてはいるのですが、結局それも見つけられ、容赦なく食べられます。よって、僕が仕事から家に帰ってまずすることは、部屋中に散らかった食べカスの掃除と、ルディくんへのお説教。そしてそのお説教は、いつもルディくんを座らせてでなく、降参のポーズ(腹見せ)をさせながらにしていたのですが、すると今度はルディくんに、「僕に怒られる!」と感じたらすぐに降参ポーズをするという、変なクセがついちゃいました!!

で~ん!!

っって、おいおいルディくん!! 「このポーズさえすれば許してもらえる」・・・システムは採用してないから!! しかしあまりにも堂々とした降参っぷりで、それがあまりにも可愛くて、僕の怒りはいつも結局、どこかにフッ飛んで行ってしまいます。



2013年3月13日水曜日

桜も未来も、満開になれ!


今日は近隣の全中学校で、卒業式がありました。私は昨年同様、今年も陽学舎の在籍生徒数が一番多い中学校の式に行かせていただこうと思いまして、よって今回は臼井中学校の式に参列いたしました。陽学舎に在籍する他中学校(臼井西中・臼井南中・佐倉中)3年生のみなさん、君たちの晴れ姿を見に行けず、どうもすみません!!










式は・・・当たり前のことなのかもしれませんが、実に滞りなく、真面目に、静粛に行われました。私としては、もっと自由な空気で、遊び心なんかがあってもいいのに、と思うのですが(去年の臼井南中でも感じました)。若者たちのパワーや魅力を、狭い箱に閉じ込めてしまっているような印象で、なんだか生徒たちが窮屈そうです。


別に 「もっとおもしろい卒業式にするべきだ!」 と言いたいわけではありませんよ。過去の大人たちが作った、“卒業式とはこうあるべし”という古ぼけた型に、生徒たちを無理やり押し込めるのはもうやめないか、と言っているのです。式全体を大きく変えるのは難しいのかもしれませんが、細かい部分は生徒たちに自由を与えてもいいのでは、と思うのです。最近では結婚式やお葬式などでも、いろいろな型が生み出されており、価値観が多様化されてきております。まぁ、現状の卒業式のスタイルは何十年も変わっていないものですから、学校としては “今年もいつも通り” が、手っ取り早いのでしょう。



と・・、まるで卒業式批判のようになってしまいましたが、これはあくまで提案としての話でして、今日の臼井中学校の卒業式自体は、とても素晴らしいものでした。特に歌がよかったですね。臼井中の生徒たちの合唱は、本当に一生懸命に唄っている、という印象です。合唱の上手い・下手は、私にはよくわかりませんが、とりあえずみんなが本気で唄っていることだけは、確実にわかります。そしてそんな心意気を持つということは、本当に大切なことです。



中3生のみんなへ


長かった受験勉強、本当にお疲れさま! そして今日は、卒業おめでとう!!

人生の楽しみというものは、誰かに作ってもらうのではなく、自分で生み出すものだ!! そのためには、とにかく何事にも全力で取り組むこと!! これからも君たちは、勉強はもちろん、部活や恋や友情に、本気で全力疾走しまくろう!!

なんだかうまくいかないことがあったり、自分に自信がなくなりそうな時は、いつでも陽学舎に来てほしい。これからも変わらず中園先生は、ひたすらポジティブ&元気に明るく、君たちの満開の未来を応援しているぞォォォー!! 



2013年3月4日月曜日

いつになることやら・・・


昨日は日曜日。僕は友人の結婚披露パーティーに招待されていましたので、そちらに参加してきました。2006年~8年頃は、僕の周りはすさまじい勢いの結婚ラッシュでして、高校・大学時代の友人は、その頃にほとんど結婚してしまいました。よって当時は僕は、毎月のように結婚式に参列していたのですが、それ以降はプッツリと途絶え・・・(海外を放浪する際に一度、僕は音信不通の人間になったので、それで関係が途絶えた友人が多いです)。前回は旅に出る前でしたから、今回は実におよそ5年ぶりの、友人の結婚式への参加でした。

おめでとう!!













友人(新郎)は、僕の世界一周の旅の最中にドイツで出会い、親しくなった者です。ルートは逆でしたが、彼も世界を一周している途中でした。日本に帰って来てからも付き合いは続き、今でも彼とあと数人で、数ヵ月に一度は遊んでいる仲です。


パーティーには、その友人たち以外にも、帰国後あまり会わなくなった旅仲間たちが数人来ており、さながら同窓会のような気分で、旅の懐かし話を皆でして、とてもエンジョイできました。まぁ、新郎との付き合いの年数自体は、僕らはあまり長くはないですから、旅人軍団は隅っこの方で、勝手に盛り上がっていました。



しかしなんというか、今回のこのパーティー、他の参加者はみなさん真面目でしたね。ハメをはずさず、ただ楽しく語り合っている、といいますか。なんだか社交場のような、“大人” の雰囲気でした。僕はこういうめでたいイベントでは、いつも率先してボケやムチャを展開し、場の空気を破壊する役割を演じるのですが・・・。今回はさすがにやめよう・・・かとも思いましたが、結局のところやっぱり、好き勝手に暴れさせていただきましたよ!! ビンゴ大会では一つ目の数字で「ビンゴォ!」と叫び走り(+怒られ)、最後の新郎新婦のキスの直前には、新郎を横取りして熱いキッス!! その他もろもろ、我ながらアホなキャラを貫きました!!


こういうことをすると、いつも男性陣からは笑いが起き、喜んでもらえますが、女性陣からはドン引きされ、嫌われます(笑)。まぁ、僕も好きで男とキスするわけじゃないですし、“場の盛り上げ役” というキャラをけっこうガンバって演じていることを、わかって欲しいんだけどなぁ・・と、いつもチョッピリ思ってしまいます。そんな理解のある女性、どこかにいないですかねぇ。それよりも僕が、そういうアホな行為を卒業する方がいいのかもしれませんね(けっこうな歳になりましたし)。



他の旅仲間たちも、帰国から3年以上が経ち、結婚する者がだいぶ増えました。自由を愛する旅人たちは皆、婚期は遅いというのが定説ですが、そんな彼らですら、どんどんゴールインして行きます。

僕の結婚は、いったいいつになることやら・・・



2013年3月1日金曜日

一周年!!


今日は風の強い、暖かい一日でした。どうやら春一番が吹いたようですね。陽学舎にとっては3月1日は新年度のスタート(学習塾の多くは2・3月の間で区切っています)であると共に、私が教室長になってちょうど一年。・・ということは、このブログも開設から、一年が経ったことになります。


スタート時に、私は週に一度くらいは更新しようと考えていたのですが、昨年度の更新は合計、51回。1年は52週ですので、ぎりぎり一回、目標に届きませんでした・・・。一度、更新したつもりが下書きのままになっていたことがあり、、その一文は今でもリストに眠っているのですがね・・・(と、言いわけしちゃいます)。


学習塾の教室長としてのフォーマルな話題と、中園拓朗という一個人のカジュアルな話題は、ちょうど半々ずつ位にしようと決めていたため、51の更新の内訳は結果的に、フォーマル26・カジュアル25 というバランスになりました。まぁ、そんな個人的で自己満足な統計は、どうでもいいですよね・・・。



昨日で千葉県公立高校の後期入試が終わり、あとはその発表があれば、今年度の高校入試はすべて終了です(私立の2次募集もあることはありますが)。とりあえず “テスト” 自体は終わり、塾の役割としては昨日で一区切りとなりましたので、今日からは心機一転、新3年生の一年後の受験に向けて、気持ちを新たに再スタートを切ろうと思います。


一生懸命がんばっていた受験生たちへの、ねぎらいの言葉は、後期の合格発表の後に、またこちらに書くことにします。



当ブログは二年目も一年目同様、陽学舎の話題を中心に、私の趣味である映画・スポーツ・ファッションの話などを織り交ぜつつ、時には世相を切ったりもしながら、みなさまに楽しんでいただけるように努めてまいりたい、と思います。


今年度も当ブログ、ならびに陽学舎個別スクールを、よろしくお願いいたします。



2013年2月26日火曜日

陽はまた昇る。


受験の山場を迎えているからでしょうか、ここ最近、当ブログの閲覧者数が急に増えました。もちろん、せっかく書いている以上はたくさんの方に読んでいただきたいと思っておりますので、たいへんうれしい気持ちです。



さて、千葉県の公立高校は前期入試がすべて終わり、あとは後期入試を残すのみとなりました。前期・後期に分けるこの入試制度は、2年前から始まり今回が三度目ですが、今のところは成功しているとは言い難く、いろいろな意味でたくさんの中学生たちを傷つけ、悩ませております。はっきり言いまして、これは今すぐにでも改変するべきです(変えるという噂はありますが)。


さらに言いますが、内申書の評定合計の調整、あれもたいへん問題のある制度です。評定合計の調整とは、評価の方法が絶対評価になって以降に採用されたシステムですが、要は

①その中学校には成績に4や5がついている子が多い
       ↓
②その学校の教師は甘い者が多いに違いない
       ↓
③それで有利になってはいけないので、その学校の生徒全員の内申点を下げます

というものでして、もちろんその逆のパターンの場合には内申点が上乗せされますので、実質この制度のせいで、一番極端なケースでは、スタートからおおよそ20点もの差がついてしまいます。


では一見、公平を目指したこの制度、何が問題なのかというと、それは良い成績が多い学校には、実際にレベルの高い生徒が多く、教師は決して甘い評価をつけているわけではない、ということです。もちろん中学校は山ほどありますので、中には甘い学校もあるのかもしれません。しかし “甘い評価は受験で損をする” というのはもちろん教師もわかっていますから、普通はわざわざ狙って甘くはしません。実際に優秀だから、成績に4や5をつけるのです。


要するに上記の②は、完全な誤解であり、さらに言えばこれは文科省や教育委員会の怠慢。実際に優秀な生徒の多い学校なのか、単に生徒に甘い学校なのか、それくらいはきちんと調べようと思えばできるはずです(学力テストの結果を調査する等)。その御上の怠慢の結果、成績優秀な学校ほど入試では完全に損をしており、その学校の生徒たちはなかなか受験がうまくいかず・・・。テストを受ける前から20点ものビハインドがあるなんて、実際にそんな不利な状況でテストを受ける生徒たちの気持ちを考えると、本当に腹の立つ最低・最悪の制度だと思います。



こんな怒りの文章を書くと、当スクールの生徒の多くがこの制度のせいで涙をのんだ、と思われるかもしれませんが、そのようなことは全くありません。単純に、現行の制度に不公平感と不条理を感じるため、私は非常に頭に来ているのです。中学校の教師の中にも、このおかしな制度に怒りを感じ、戦おうとしている方はいないのでしょうか? これでは不公平だからと、御上の方針に背き、内申点の計算方法を変えようという高校は、出てこないのでしょうか?



・・・と、怒り続けたところで後期入試は変わらないままやって来ますので、これくらいにします。




最後に、前回のブログで挙げた映画 “桐島、部活やめるってよ”、映画自体も最高に素晴らしかったのですが、エンディングに流れた曲にも私は同じくらいに感動しましたので、ここに歌詞を抜粋して記載します。よかったらyoutube↓で聴いてみてください。


高橋 優 「陽はまた昇る」

【自分だけが置いてけぼりを喰らっているような気がする
  誰かがこっちを指差して笑っているような気がする
  同じような孤独を君も感じてる?
  愛も平和も何もかも人事のように聞こえる淋しさを・・・

  後ろから「早く行け!」と急かされながら前に踏み出してる
  前の人が「押すな!」と言わんばかり振り向き様こっちを睨んでる
  同じような窮屈を君も感じてる?
  不幸せばっか拾い集めなきゃいけないような淋しさを・・・】



後期に臨む受験生!

孤独なのは、君だけじゃないぞ!!

陽学舎の講師陣も、友人たちも、みんな君を応援している!!


がんばれ!!!



2013年2月18日月曜日

青春って、いいなぁ。


千葉県公立高校の前期入試が、13日に終わりました。合格発表は、明日です。前期入試は募集定員が全体の60%で、平均倍率は1.85倍でしたが、千葉県では偏差値が高い学校ほど倍率も高い、という傾向がありますので、当スクールの生徒たちの受験校の平均倍率は、おおよそ2倍くらいでしょうか。


よって現実的には、明日に進路が決定する者は全体の半分ほどになると思われますが、もちろん私は陽学舎の生徒、全員の合格を、心より祈っています。そして後期入試に挑むことになる生徒たちには、残りの9日間、私は最後の追い上げのサポートを、全力でさせていただきます。




さてここからはカジュアルモードで、人称も “僕” といたしますが、僕はプライベートでは、相も変わらず映画を観まくっています。先日は 「桐島、部活やめるってよ」 という邦画を、DVDで観ました。こちらは僕と同じく映画好きの友人が、昨年大絶賛していた作品でして、僕もスクリーンで観たかったのですが、なかなか機会がなく。そして待ちに待ったDVDが先日ようやく発売されたため、やっと観ることができたのです。


















・・・この映画、友人の言う通り、本当に素晴らしい作品でした。僕がこれまでに観た邦画の中では、ナンバー1かもしれません。そもそも僕は、邦画はあまり観ていませんけどね。先日当ブログで発表した、2012年の私的映画ランキングでも、1位か2位に入れたいレベルです。



映画は、どこにでもありそうな高校の、どこにでもいそうな高校生たちによる、何てことのない日常を切り取っているだけです。ストーリーは無きに等しい。映画タイトルの通り、桐島という名のクラスの人気者が、部活を辞める。出来事はそれだけなんです。ちなみにその桐島くんは、映画には登場しませんので、観客にはどんな人間かはわかりません。


では何が素晴らしいって、映画に描かれる高校生たちの生活が、とことんリアルで心に突き刺さるのです! 物語に主人公らしい主人公はおらず、10名ほどの男女の学生を中心に描いているのですが、その10名の行動や感情が、まさにいわゆる青春の1ページなのです。


とにかく必死に部活に打ち込んでいる、“夢を追う” 生徒たち。

部活なんてバカバカしいと、遊びと恋愛にのめり込む、“自由人” の生徒たち。

人間関係が苦手で、自分の世界の限られた範囲内に居場所を探す “オタク” な生徒たち。


“自由人”グループの中にも、部活人間やオタクたちを本気でバカにしている者もいれば、心の中で 「俺、なにやってんだろ・・・」 と、自分自身に呆れている者もいます。その者は、夢を追うことの虚しさに気づき、恋や遊びの甘美さを覚え、そちらに溺れたわけですが、必死に夢を追う者たちの美しさというものを、忘れてはいないわけです。そして逆に、部活に励むだけの者たちは、自由や恋愛に憧れ、それを堪能する者たちを羨んでいる・・・。


リアルです! とことんリアルな青春時代が、ここにあります!! “夢” や “恋”、イケてる者が上でオタクは下~というような、学生特有のあの謎の “ヒエラルキー”、さらに “嫉妬” や “虚無感” 、“虚栄心”・・・そんな学生時代の青春の思い出が、すべて詰まっています!! ここまで共感のできる映画は、かつてなかった! 本当に素晴らしい!!


・・あの頃は、いい時代だったなぁ・・・と、しみじみと思いました。小・中学校の学生たちには、これからこの甘酸っぱい時代が、本格的に始まるわけです。 羨ましいぞ、君たち!!



夢を追いかけるのを諦め、頑張るのをやめて、違った形での人生の楽しみや喜びを見つけることは、決して悪いことではありません。何よりも一番よくないのは、頑張っている人間を笑うこと、です。この映画でも、頑張っている他者をバカにする者のみ、冷やかな視点で描かれています。君が頑張るのをやめるのであれば、頑張り続ける者たちを尊敬し、応援する心を持ちましょう。


必死に夢を追うも良し、イケてる人間?になって恋に邁進するも良し、自分の趣味の世界を突き進むも良し。とことん悩んで傷ついて、全力で戦って戦って、それでもうまくいかなくて虚しくなってやめて、でも後悔してまた戦って・・・陽学舎の生徒たちにも、学生のうちにそんな経験を、たくさん積んでほしい!!



君にも最高に素晴らしい高校時代が、きっと待っているぞ!!

最後まで必死に、がんばれ、受験生!!!



2013年2月11日月曜日

力を出し切る!


もう遅い時間になってしまいましたので、今夜中にこのブログを読む受験生はほとんどいないでしょうが(いたら早く寝ましょう)、明日からは千葉県公立高校の前期入試です。


中には自信のある者もいるでしょうが、陽学舎のほとんどの生徒は安全圏への受験ではなく、“ややチャレンジ” な受験ですので、どちらかというと不安な気持ちになっている者が多いと思われます。



私が担当した生徒には言っておりますが、受験というものはポジティブな考え方の者の方が有利です。たとえば数学のテストで 「解けた!」 という手応えが全くなく、「こりゃやっちまった!」 となったとしても、「失敗した・・・ヤバい!」 という気持ちを後々まで引きずってしまうと、他の科目までその悪い流れに巻き込まれます。それはもちろん、願わくば避けたい事態です。


テストで良い手応えがなかったとしたら、「自分の周りにいる他の生徒たちも、きっと似たようなもんだろう」 と考えるのです。休み時間に周りを見て、みんなに余裕があるように感じたら、「本当は余裕がないのに、みんな強がっているんだ」 と捉えるのです。


実際に高校入試では、同じ学校を受験する生徒たちの出来はみんな、似たようなものです。10点~20点の間で、大多数が勝負をしています。君がうまくいかなくてガッカリしたとしたら、そのテストはそれだけ難しかったということですから、まわりの受験生たちも同じくらいに、ガッカリしています。



今日まで精一杯がんばった、という者もいれば、気がつけばなんとなく受験当日を迎えてしまった、という者もいるでしょう。どちらにしても、明日の試験では今現在の君の実力を、出し切るだけです。大切なのは、この 「実力を出し切る!」 こと以外の気持ちをすべて封印し、とにかくそれに徹すること。君の実力ならば本来は解けるはずの問題を、心の乱れから落とすことだけは、絶対に避けましょう。




陽学舎の生徒たちが、みんな志望校に合格しますように!!


がんばれ、受験生!!!



2013年2月1日金曜日

信頼関係という名の幻想。


寒い日が続いています。巷ではインフルエンザやノロウィルスが猛威を奮っているようですが、今のところ陽学舎の生徒たちに大きな影響はなく、ほぼ全員、元気な顔で通ってきてくれております。特に中3生は皆、元気にしておりますので、このまま公立高校入試本番までは自身の体調の管理にも、しっかりと気を配りましょう。




さて今日は、最近ニュース等でよく耳にするキーワード、“体罰” についての話をします。



私は 「体罰などあってはならない」 という考えの持ち主ですし、子どもたちの教育に携わるようになって10年、当然これまで一度も生徒に手を上げたこともなければ、そんな気持ちになったことすらありません。体罰も時には有効だ・・・と主張する方もどうやら日本には多いようですが、それには共感も理解も全くできません。


私は高校時代、剣道部に所属しておりました。剣道はまぁ、言ってしまえば不人気なスポーツですから、部員は同学年で私ともう1人、たったの2人だけでした。1学年上下の先輩・後輩は、5人ずつ位はいましたが。そしてその剣道部の顧問が、おそらく学校で一番強面であり、実際に学校中の生徒・教師が総じてビビッているという、そんな最恐の体育教師でした。


サッカーなどの球技の部活の顧問が体罰をすれば、それは誰が見てもすぐに分かる明らかな体罰ですが、格闘技における体罰は、表面上はいちおう “稽古” という扱いになるので、最悪です。とにかくボッコボコにされますし、蹴りを入れられたり、わざと防具のない所を竹刀で叩かれたり、本当に酷かったです。

それもまだ、“試合に負けた” や “気合が入っていない” 等の、こちらに少しでも罰を受ける要素がある時はまだよいのですが、明らかにただ顧問の “機嫌が悪いだけ” という日もありまして。顧問が不機嫌な表情で防具を着け出した瞬間の、あの絶望感といったら・・・。ドラクエでセーブパスワードのミスに気付いた瞬間の、100倍くらいはあったかと思います(例えが古くてすみません)。


いまだに当時のあの顧問を思い浮かべると、恐怖で身が震えます(大げさですが)。私は運動神経に優れてはいませんし、剣道もはっきり言って弱かった部類に入りますので、その稽古によって自身が鍛えられた、という実感は全くありません。まぁ、精神力は多少は鍛えられたかもしれませんが、それは激しい稽古から来たものではなく、顧問の理不尽に耐えぬいた、という所から来ているのだと思います。



体罰を肯定する者には、過去に体罰を受け、それによって自身やチームが強くなった、という経験があるのでしょう。昔、自分は体罰に耐えられた→耐えられない者は弱者だ→よって自分は強い人間だ・・・という、一種の自己肯定であり、自己陶酔であると、私は考えます。そして、体罰肯定の者が受けてきた体罰は、教師と生徒、両者の間に信頼関係があった上でのものだったのでしょう。私は当時の顧問のことが大嫌いでしたから、当然信頼関係などあるはずがなく、感謝の気持ちも全くありません。


では信頼関係がある上での体罰が是か非かというと、これも完全に非であると、私は考えます。そもそも、信頼関係が本当に成立しているかどうかなど、教師にどうやってわかるのでしょう? 教師が体罰をして、それに対して生徒が “ありがたい” と思うか、“許せない” と思うか。超能力者でもなければ、そんなもの読めるはずがありません。「お前(生徒)と俺(教師)には信頼関係がある」や「愛するが故に手を出す」というのは、完全に教師の側からの押し付けであり、そうやって体罰にしか頼れない無能な自分を、肯定しているだけです。


桜宮高校バスケ部の顧問も、全日本女子柔道の監督も、そこに大きな勘違いがあったと考えます。“信頼関係” という幻想に頼りきり、驕ってしまったわけです。 “信頼” は、相手から自然に発生するもので、押し付けるものではありません。ただし、もちろんこの二方だけにたまたま問題があったわけではなく、まだまだ日本中に体罰をしている教師は、たくさんいるはずです。よってこの二方ばかりをバッシングする今の世間の風潮は、いかがなものかと思います。



あの剣道部の顧問も、私とは信頼関係が成立していると、思っていたのでしょうか? 思っていたのだとしたらそれは大きな勘違いですし、思っていなかったとしたら、あれはただの暴力だったわけです。今は私は一教育者として、顧問のことは “あんな人間にだけは絶対にならない” という、いい反面教師にさせていただいております。



2013年1月25日金曜日

イスラムの世界。


先週は、千葉県のほとんどの私立高校で入学試験がありました。合格した生徒は、今は 「とりあえず安心・・・」 という気持ちでしょう。しかし本当の勝負は来月、その日まではあと20日間もありません。このまま気持ちを切らさずに、よりいっそう全力で駆け抜けましょう。




さて、いきなり話は変わりますが、最近の世界的なニュースで気になることと言えばやはり、アルジェリアでの外国人人質事件です。といっても私は現在、家でテレビを全く観れず(アンテナの問題で)、この事件の情報のほとんどはインターネットで仕入れているだけでして、特別詳しいというわけではありません。よってこの事件について、私は専門家や学者のように見解を述べることはできませんので、私なりの経験も踏まえた今の気持ちを、ここに書きます。



私は、2008年~9年に世界一周をした際に、中東にも訪れています。期間としては合わせて2カ月ほど、トルコからシリア・レバノン・ヨルダン・エジプトを訪問しています。エジプトからはアフリカ大陸の上部、地中海沿いのラインを東から西へと旅する予定でしたが、リビアのビザをどうしても発行してもらえず、リビア・チュニジア・アルジェリア・モロッコには入れませんでした。



みなさんはイスラム諸国に対してどういうイメージをお持ちかわかりませんが、イスラムと聞くと”テロリスト”などという、マイナスの連想をする方も少なくはないでしょう。実際今回も、イスラム教の国で、イスラム教徒のテロリスト達の手によって、たくさんの異国人が殺されてしまったわけですし。しかし私がイスラム諸国で出会った人々は、本当にみんな信じられないほど親切で、異国から来た私を、心から歓迎してくれました。


インド等では「日本人=金持ち」からくる親切だったりもしますが、これらの国の人々はひたすらに純粋な親切。誰かに道を聞けば、ほぼ100%の人が目的地まで連れて行ってくれますし(たとえ一時間以上かかろうとも)、レストランに入れば、「遠くの国から来てくれてありがとう」と言って、料金をタダにしてくれたりもしました。そして何よりもうれしかったのは、道を歩いているだけで、そこら中の人々から「ウェルカム!」と声をかけられることです。「ウェルカム」と叫ぶ子供達に囲まれることは何度もありましたが、何かを「恵んで!」と言われることは全くありませんでした(エジプトを除いて)。


ただし、中東の国々で私がこんなにも歓迎されたのは、私が “日本人だから” という要素が大きいように感じました。シリアで仲良くなった現地の友人達と話していた時に実際に感じたことですが、彼らの日本に対するイメージは、ひとえに ”原爆を落とされた国”。よって彼らは、日本人は今でもアメリカを憎んでいると思い込んでおり、そこに共感があり、仲間だと信じているようでした。私はアメリカへの憎悪など持っておりませんし(不満はあれど)、それは大多数の日本人も同じかと思いますが、しかしそれを言ってしまうと、友人が私(や日本人)に敵意を覚えてしまうのではないかと思い、何も言えませんでした。



要は、イスラム諸国の人々のほとんどすべては、理由に誤解は感じるものの、日本人には非常に友好的で、親切な方ばかりだということです。イスラム諸国→テロリスト→怖い・・・ではないのです。私のイメージは、イスラム諸国→親切→素晴らしい国・・・なのです。訪問経験のある者は、全員と言っていいくらい皆、そうなっています。



そんなイスラム諸国のアルジェリアという国で起きた人質事件、何が本当の目的だったのかは諸説ありますが、とにかく私は非常に残念に思っています。一切の慈悲すらなく、たくさんの人々が殺されたことがショックですし、一部の過激派テロリストが起こした暴挙のせいで、中東諸国のイメージがまた、地に落ちたと感じます。本当に、あの国の人々は、素晴らしい方ばかりなのに・・・。



私にはアメリカ人の友人もおりますが、サダム・フセインといえば極悪独裁者、ウサマ・ビン・ラディンといえば悪のテロリスト・・・そしてそれを殺したアメリカはヒーロー。そんな考えの者ばかりです。実はフセインは多くのイラク人にとっては英雄だった、ということは知らないですし、知ろうともしません。


テロ=悪、テロリスト=抹殺するべし、こんな単純な問題ではないと、私は思うのです。イスラム諸国のテロリスト達の激しい怒りがどこから来ているのか、それを考えもせずに、ただその行いのみを責めてしまっては、何の解決にもなりません。そして今後も、永遠にテロとの戦いは終わらないでしょう。日本人、特にこれからの未来を担う若者たちには、「テロリストは許せない!」で思考を止めず、いったい何が問題なのか、なぜそのようなことが起こるのか、そこまでを考え、知ろうとする人間になってほしいと願います。




先日、シリアのアレッポという大きな街にあるアレッポ大学で爆撃があり、83人が犠牲となりました(シリアは今、内戦状態です)。実は先ほど挙げたシリアの友人とは、この大学の学生でして、何度も訪問し、たくさんの学生と交流した、私にとっては思い出の場所であります。友人達はもう卒業しているはずですので、無事だと思いますが。

アルジェリアやシリアで犠牲になった方々を追悼すると共に、イスラム諸国の安全と平和の実現を、心より祈ります。



2013年1月15日火曜日

雪だ!!


僕は日本の四季の中では、冬が最も好きです。なんだか一番、“居心地のいい季節” という感覚があります。冬に生まれたのが、原因の一つなのかもしれません。



夏の暑い日にクーラーの効く涼しい部屋に入っても、あまり気持ちいいとは思いませんが(そもそもクーラーは嫌いなので、家にありません)、冬の寒い日に暖かい布団に入る、あの瞬間といったら・・・。これ以上の気持ちよさはないんじゃないかって位に、幸せな気分になれます。



冬に関係する物や出来事は何でも好きなので、雪も大好きです。そして昨日、おらが町にも、この冬最初の、待ちに待った雪が、やっと降りました!!




















朝から雨だったので、お出かけの予定をキャンセルし、僕は一日中を家で過ごしましたが、その雨がいやぁ、あんな大雪に変わるとは! 白雪の舞う庭先を眺めながら、のんびりと読書をしていましたが、30分に一度くらいは外に出て、どの位積もったのかの確認をし続けちゃいました!!

昼の勢いならば、これまでに千葉では見たことのないレベルにまで積もりそうだったのですが、朝起きた際にはややガッカリ・・・。まぁ、積もり過ぎたら積もり過ぎたでいろいろ大変でしょうから、この程度で済んで良かった、とも思います。




よって今日は陽学舎の前にも、たくさんの雪が積もっておりましたので、僕は出勤早々、前の通りの雪かきをしました。僕は雪が好きならば雪かきも好きなので、久しぶりのこの作業は、非常に楽しかったです。

その最中、たまたま通りがかった生徒のご父兄の方と、ご挨拶をする機会が何度かありました。また、道を行く面識のない方々とも、「お気をつけて~」「ご苦労様です~」等の会話が自然に発生し、なんだかほっこりとした、気持ちのいい時間を過ごせました。


真っ白な佐倉





















2013年1月7日月曜日

もう7日ですが・・・


皆さま、新年あけまして、おめでとうございます。今年も私、ならびに陽学舎個別スクールを、よろしくお願いいたします。



陽学舎では、12月23日~昨日まで、冬期講習を開催しておりました。クリスマスやお正月など、イベント事が多いこの時期は、一般的には勉強がおろそかになってしまう生徒が多いのですが、今年の生徒たちは例年以上にがんばっている、という印象を受けました。相変わらず自習室があまり活用されておらず、その点は残念でしたが、受験生は自宅学習をしっかりしているという者が多く、全体的に意識のレベルは高い、と感じました。


本日からは、通常授業が再開となります。冬期講習の振替え授業は、すべて通常授業コマ内のどこかでの開催となりますので、生徒と日時を相談の上、今月中を目処に振替えをさせていただく予定です。




さて話は変わり、ここからは趣味の話をいたします。受験直前のこの時期に、勉強の話を書かないとは・・・とお叱りを受けるかもしれませんが、受験直前の今だからこそ、生徒に過度なプレッシャーを与えないよう、実は私は受験生に対し、最近はあえて “勉強しなくちゃいけないぞ” の空気を出しておりません。もちろん、いまだに寝惚けているような受験生に対しては厳しく指導しますが、ちゃんと走り始めることができている生徒に対しては、やる気の面でのプレッシャーはかけません。

ご家族の皆さまにもぜひこのスタンスを共有していただければ、と思いますが、受験生がこの時期に周りから 「もっと勉強しろ」 と言われるのは、むしろ大きなストレスとなり、マイナスです。明らかに勉強量が足りない生徒を除き、あとは本人の全力疾走のサポートに徹しよう、と私は考えております。よろしくお願いいたします。




さて・・・趣味の話をすると言ってから、しばらく経ってしまいました。まぁ私の趣味といえばやはり映画鑑賞でして、2012年は100本近く(DVD含む)は観たかと思います。


というわけで、せっかくなので、ここで超個人的な2012年の公開映画ベスト10を発表したいと思います。()内は、映画の製作国です。



10位

デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- (ベルギー)

ただ似ている、というだけでサダム・フセインの息子の影武者をすることになった主人公が、人生をムチャクチャにされる。そこからの復讐劇は、エンターテイメントとしても、サスペンスとしても、とても楽しめました。実話ベースの物語で、イラクという国の勉強にもなります。


9位

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~ (アメリカ)

世間での評価が高すぎる気もしますが・・・まぁ、誰にでも薦められる、ストレートな優良作品。黒人差別と闘う人々の、“どうせ何も変わらないわよ・・・→ 私たちが変えなきゃ!” と心境が変化していく、その過程の描き方が丁寧なうえに上手く、気持ちがいいです。


8位

アニマル・キングダム (オーストラリア)

とにかくラストが秀逸。演出や間、カメラアングルまでも最高で、そこだけ何度も見直してしまいました。母親の死で身寄りがなくなった青年が引き取られた先が、凶悪犯罪一家だった、という話。かなり暴力的な内容ですが、あえてトーンを抑え、いわゆるハリウッド的な派手さが全くないのも好印象です。


7位

ファミリー・ツリー (アメリカ)

アメリカ映画ですが、これまたハリウッドっぽさは無し。事故で主人公の最愛の妻が瀕死となり、その看護の最中に妻の浮気の事実を知る・・・というお話。ユーモアを交えながら淡々と展開が進みますが、“家族とは?” “人生とは?” などと、いろいろ考えさせられます。



6位

哀しき獣 (韓国)

何をやってもうまくいかず、騙され、裏切られ・・・そんなどん底でもがき苦しみながらも、しかし希望を失わない主人公の生き様を見て、精神がヒリヒリしました。この監督は、アクションやサスペンスを交えながらもしっかりと人間を描くことのできる、本当に才能がある方だと思います。



5位

ダークナイト ライジング (アメリカ)

一転、こちらはゴリゴリのハリウッド大作。説明無用、やはりここまでスケールが大きいと、とにかく圧倒させられます。しかし先日、DVDで再び観たらイマイチだったので、3位から5位に格下げしました。やはりハリウッド大作を観るなら、映画館ですね。エンタメとしては文句なしの出来ですが、今回の敵役のベインは前作のジョーカーに比べれば、まるで魅力がなく。悪は悪で、とことん突き抜けていないとつまらないです。


4位

ぼくたちのムッシュ・ラザール (カナダ)

過度なストーリー展開・演出・説明は、一切なし。ひたすらに淡々と、丁寧に “人間” を描いております。感動のラストシーン→あっさりエンドロール、の流れも、潔くてよかったです。一人の人間としても、教育に携わる人間としても、深く考えさせられる作品でした。


3位

別離 (イラン)

登場人物は善良な者しかいないにも関わらず、偶然の事故による勘違いや擦れ違いで人間関係が崩壊していく様が、非常にリアルで心に突き刺さりました。そしてその結果、一番傷ついていたのは子どもたちだった、という・・・。脚本としては、2012年のNO.1の作品です。


2位

孤島の王 (ノルウェー)

おもしろかった!! これまた説明的な要素は全くと言っていいほどなく、物語の “裏で何が起きたのか” は完全に想像するしかないのですが、そのバランスが実にうまい。2時間スクリーンに釘付けで、ついに反乱!の際には興奮しっぱなしでした。


1位

最強のふたり (フランス)

2012年のベストは、結局のところ、この映画です。くわしくは、9月26日の当ブログのエントリーを、ご覧になってください(手抜きではないですよ)。




・・・邦画が1本もないです。私は別に邦画嫌いなわけではありませんが、お金を出してまで観たいという作品がほとんどなく、去年はDVDで5本ほど観ただけですね。日本の映画界には、がんばってほしいと思ってはいるのですが。



2013年も私は映画を観まくるつもりですので、去年以上にたくさんの名作に出会えることを、期待しています。とりあえず今月は、“レ・ミゼラブル” と “LOOPER”、さらに “駆ける少年” を、劇場にて鑑賞する予定です。