2012年8月7日火曜日

“孤独力” を鍛える。


暦の上では、今日は立秋とのことですが、まだまだ猛暑は終わる気配がありません。みなさま夏バテにならず、元気にお過ごしでしょうか?



陽学舎は昨日より、夏期講習3週目に突入いたしました。講習は全部で5週間、計25日間となりますので、もう完全に、中盤戦に突入しています。今週が終わると塾は再来週までお休みとなりますので、その頃には生徒の夏休みは残り2週間。気が付けば、あっという間に2学期です。



夏期講習は、生徒の数がいつも以上に多く、とても良い雰囲気の中で開催されています。また学校がない分、体力に余裕があり、ほとんどの生徒がとても集中して学習できています。特に中3生にとってはこの夏が勝負どころですので、意識の高い生徒が多く、毎日必死になって勉強しています。


しかしやや物足りないのは、この夏は自習に来る生徒がまだ、少ないことです。単純に人数だけで言えば、昨年の方が自習室は混みあっていました。それも今年は、毎日朝から晩までずっと勉強をしに来ている生徒はいつも同じメンバーで、それ以外の生徒は授業以外にはあまり顔を見せないという、そんな両極端になってしまっているのが現状です。


もちろん、家できちんと勉強しているという生徒も多いですし、それは個人のスタイルですから、まったく否定はいたしません。逆に、自習室に毎日来ているからといって、あまり勉強に身が入っておらず、無駄に時間を過ごしている生徒も中にはいるでしょう。



自習のやり方には、正解はありません。友達と問題を出し合ってもいいですし、それぞれが詳しい単元を教え合うのもいいでしょう。自習室は私語は禁止していますが、勉強に関する会話においては、許可をしています。私は “自習はあくまで自発的なもの”、というスタンスですので、こちらから「ああしろ、こうしろ」と、とやかく言うことはありません(違反行為への注意はします)。


しかしやはりベストの自習方法は、自習室では友達とは距離を置き、一人で黙々と学習することです。友達はお互い、顔を上げれば目に入るような位置に置き、たまにチラッと見て、「あいつもがんばっているんだし、僕もがんばろう」という、良い刺激の対象にすればいいのです。友達と一緒の勉強では、仲間意識や一体感は生まれますが、それが効率の良い学習方法かというと、やや疑問符が付きます。


私はマラソンに詳しいわけではなく、ただの個人的で勝手な解釈ですが、ロンドンオリンピックの女子マラソンでの日本勢の結果が芳しくなかった原因は、代表3人がチームを組み、個人ではなく団体で戦おうとしたことだと、そう考えています。私にとってマラソンとは、あくまで “孤独な戦い” であり、変な表現になりますが “孤独力の競争” だと、考えているからです。


受験勉強だって、孤独な戦いです。チームワークや仲間意識は、あまり必要ありません。「がんばろう」の前に、「一緒に」は、いりません。みんなで一緒のペースで走るのではなく、誰よりも前を走って、周りを引っ張る。「自分はみんなよりもガンガン勉強して、みんなの刺激になるような存在になろう」とまで考えられれば、それこそが本当に友達思いの、素晴らしい意気込みです。



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