2015年1月4日日曜日

2014年 映画総括!!


2015年、あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願いいたします。


お久しぶりです。前回の更新が8月末ですから、4ヵ月以上も放置してしまいました。忙しくて、それどころではなかった・・・わけではないです。飽きちゃった・・・わけでもないです。実は昨年7月からもう一つ、別のブログを書いているのです。


当ブログでは全く話題に出しませんでしたが、僕は今、新規事業を立ち上げる準備中なのです。それはボンヤリしたものではなく、今年3月に開始することが、既に決定しています。実はかなり前の時期から準備を始めておりまして、多くの資金を投入し、いろいろな方々の協力を受け(ありがとうございます!)、これまで順調に進んできています。長いこと、僕は無職の状態が続いていますが、無意味・自堕落に遊んでいたわけではないのです。ほとんどの友人には伝えていますので、これを読んでいる多くの方は、とっくに知っていることかとは思いますが。前職でご縁がありました、教え子たちやそのご父兄の皆さまには、お伝えしていませんでしたね。

しかし、4ヵ月も更新無しだったというのに、閲覧者数がむしろ増えていたという事実がありまして、とても不思議です・・・。
みなさん、どうもありがとうございます。




さて、今回は毎年恒例の自己満足、2014年の映画総括をしたいと思います。


2013年(182本)と同様に、僕は昨年も観賞本数を地道に数えておりまして、その数合計で316本。さらに、実際に劇場で観た(レンタルDVDでの観賞ではない)映画の本数も数えまして、そちらは75本。この一年、時間だけは有り余っていましたし、僕の休日の過ごし方は相変わらずもっぱら映画鑑賞ですので、気が付けばそんな数になっていました。6月はブラジル・ワールド杯があったので、その一ヵ月間だけは、ほとんど観ていませんが。


昨年の劇場公開作だけでも、対象が100本以上あるわけで、ベスト10の選考にはかなり苦労しました。特に下位は横一線でしたので、おしくも選外になった映画8本を、先に記そうと思います。公開が早かった順です。

★なんちゃって家族
★新しき世界
★愛の渦
★オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜
★キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
★ブルージャスミン
★ラストべガス
★ゴーン・ガール

う〜ん、どれもいい作品だったんだけどなぁ・・・。特に「新しき世界」には、韓国映画のクオリティの高さを、改めて思い知らされました。こちらはベスト10に入っていないというのに、DVDを購入済みです。


それでは、ベスト10の発表!! タイトルの後の(〜/〜)は、日本での劇場公開日と製作国です。ちなみにこれら10本は全部、僕は劇場で観ています。





10位

ショート・ターム(11.15/アメリカ)

少年少女の保護施設を舞台に、心の傷を抱えた子ども達が、生きる喜びや希望を見出していく姿を描いた作品。登場人物は多いのですが、一人一人を実に丁寧に描き、それぞれにきちんと物語があります。“引き算の妙” といいますか、あえて出来事を終わりまで全て見せずに観客に想像させる手法が、とにかく上手い。主人公と、その恋人の人間性も素晴らしく、観ていて清々しくなりました。






9位

バルフィ! 人生に唄えば(8.22/インド)

昨年の5位「きっと、うまくいく」に続いて、二年連続でのインド映画のランクインです。「きっと〜」もこの映画も、何も考えずに観れるシンプルさがいいですね。ド直球のエンタメと、ツボをきっちりおさえた感動。インド映画って、変なあざとさやカッコつけがなく、とことんピュア&ハッピーで人に優しいので、大好きです。
聴覚に障がいを持つが、とにかく明るくて人気者の青年バルフィと、彼との出会いから人生を大きく変化させる二人の女性の恋物語ですが、バルフィに結局選ばれなかった方の女性の、それを受け入れるに至る心理の描写が、特に素晴らしかったです。







8位

6才のボクが、大人になるまで。(11.14/アメリカ)

この映画、同じキャストたちが12年もの永きに渡り撮影された、という手法にまず注目が集まりましたが、決してアイデア一発勝負の作品というわけではなく、内容も素晴らしいものでした。
6歳から18歳まで、主人公が子どもから大人へと成長する姿を丁寧に描きますが、なんとこの映画、出来事が全くないのです。何かの大会に出場するとか、誰かライバルと切磋琢磨するとか、そういうのが一切ない。両親の離婚や失恋などはありますが、会話の内容から観客が推測できるだけで、実際に恋人が「別れましょ」なんて言うシーンもない。
「ショート・ターム」同様、こちらも引き算の妙。出来事がない上に、主人公は感情を表に出さないキャラクターなのですが、それでも成長が観客にはきちんと伝わる。
そんな秀逸な会話劇です。







7位

ディス/コネクト(5.24/アメリカ)

「アモーレス・ペロス」や「トラフィック」等、複数のストーリーが同時進行する形式は僕は元々好きなのですが、「バベル」あたりからは食傷気味に。しかしこの映画は、“それ系” の映画では、久々の大ハマリです。
SNS上で起こった事件をきっかけに、いろいろな人間たちの複雑な事情が錯綜していく様の、脚本構成がとにかく上手い。インターネットが普及し、人類が手に入れた便利さと、それによって希薄になってしまった “心の繋がり”。そんなアイロニカルなメッセージを巧みに訴える、強烈な作品です。






6位

光にふれる(2.8/台湾)

僕が4月に台湾の旅をする、きっかけにもなった作品。
僕は、「24時間テレビ」が嫌いです。あれは障がいを持つ方々に対して、「がんばれ!」の目線なので。僕は「がんばれ」ではなく、「一緒に遊ぼうぜ!」のスタンスで、いつでも彼らと接したいのです。
この映画はまさに、そんな僕のスタンスと、がっちりマッチング。目が不自由だが、天才的なピアノの才能がある青年と、彼をバンドに誘う友人たちや、夢を追うダンサーとの交流を描いた感動の物語。主人公が障がい持っていることを忘れてしまう位に、フェアーで優しい人間愛にあふれています。






5位

GODZILLA ゴジラ(7.25/アメリカ)

この映画は、公開初日に観に行き、それから+2回、計3回も観ちゃいましたよ!! まぁ、真夏で暑かったので避暑を兼ねていましたが。ホントはもっと上でもいいのですが、なんとなく5位が似合うと思いまして・・・。
実は僕は元々、ゴジラマニア。第1作〜22作までは、全て観賞済みです。特に中学時代にドハマリし、今は亡き雑誌「ゴジラマガジン」の、ハガキ職人をしていた位なのです。高校時代からは、サッパリと冷めていましたが・・。
というわけで、僕的には久しぶりのゴジラ熱の再燃でして。さすがはハリウッド。史上最大級のド迫力で、それだけでも観賞の価値有り!
昔のゴジラを知る者(僕)としては、製作者がそれらをよく研究し、日本の伝統のスタイルを踏襲し、きちんと “怪獣映画” になっていたことが、とても嬉しかったです。続編(決定済み)にも、大いに期待しています!!






4位

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2.28/アメリカ)※DVD購入済み

詐欺の手紙を信じ込み、100万ドルを受け取るための旅に出る老いた父と、それに呆れ返りながらも旅を共にする息子との、ロードムービー。父の「これからは金持ちだぜ〜」宣言を鵜呑みにして、ゴマすりタカりまくる町の輩や、とことん毒を吐き続けるものの、夫や家族への愛情溢れる妻(母)などの、周りの人物たちの描写がとにかく面白い。父から息子への愛と、息子から父への愛。決して感動を押し付けず、淡々と、じんわりと、「家族っていいなぁ〜」と感じさせてくれる、素晴らしい作品です。








3位

おやすみなさいを言いたくて(12.13/ノルウェー・アイルランド・スウェーデン)

世界中の紛争地に赴く、女性報道カメラマンのお話。紛争の実情を伝え、世界中の悲劇を少しでも減らしたいという使命感と、危険に飛び込む彼女を案じ「もうやめてほしい」と訴える、夫と娘たちとの家族愛。その二つの葛藤が軸となる物語ですが、なんと彼女の中毒性、“戦争でアドレナリンが出てしまう” 一面まで、きっちり描いております。
監督が実際に報道カメラマンの方なので、自身を投影し、冷静に分析した、リアル極まりない報道カメラマンの姿が、そこにあります。
テロリストを単に “悪” としては描かず、それを生む背景を糾弾しようとしている姿勢にも、胸を打たれる。そして強烈かつ、絶望的なラスト!
世の中の実情を垣間見るためにも、ぜひ皆さんに観ていただきたい作品です!!








2位

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~(9.27/イギリス)

ロングラン・ヒット中で、3ヵ月以上たった今でも、劇場で公開しています。
過去に遡る能力を持つ主人公が、タイムトラベルを繰り返しながら幸せを手に入れる・・・と書くとなんだか既視感がありますが、この映画にとってのワープ能力は、刺身のツマみたいなものでして。別にワープ能力を駆使して、何かの力を得るとか、事件を巻き起こすとか、そういうのではなく。
あくまで、人との出会いや別れ、結婚や出産の経験、いわゆる誰にでも起こり得る出来事を通して、主人公は普通の人間としての、成長を続けるのです。
大感動! というわけではないのですが、非常にポジティブ&ハッピーなので、自分まで一緒に幸せになれたかのような、そんな気持ちのいい気分にさせてくれます。
特に、プロポーズのシーンがよかった!「あら、ひざまずいてる」のセリフ、あれ、最高です!!







1位

アデル、ブルーは熱い色(4.5/フランス)※DVD購入済み

上映時間が非常に長い(3時間)ですし、内容的にも賛否両論、別れている映画ですが、僕の中ではこの作品が、2014年のno.1となりました。
物語は実に単純明快で、とあるレズビアンカップルの、出会いから別れまでを、シンプルに描いているだけです。
しかし、人物描写がとことん丁寧で、感情移入しまくり&心を揺さぶられまくりでした。いちおう僕にも昔、とある女性にとてつもなく激しい恋をし、いろいろあって別れた経験がありますからね。
「アデル(主人公)、わかる! わかるぞぉ〜、その気持ち!!」と、映画を観ながら何度も叫びたくなりましたよ。ここまで感情移入をしてしまった映画って、他にあったかなぁ・・・。
人を愛し、それを失った経験のある方には、きっと心に深く突き刺さる作品だと思います。







相変わらず邦画は、全然入りませんでした! 「愛の渦」以外、特に印象に残った映画もありません(邦画ファンの方、すみません)!!
僕にしては珍しく、10本中5本がアメリカ映画でしたね。選外の8本も、ほとんどがアメリカ製ですし。
しかし2014年は、大作シリーズ(僕の好きな)の続編が目白押しだったにもかかわらず、「X-MEN」も「スパイダーマン」も「猿の惑星」も、すべてが期待はずれでした。決してつまらなかったわけではなく、“物足りなかった” だけですが。前作の出来を超えたのは、「キャプテン・アメリカ」だけじゃないですかねぇ・・・。


僕は今年は無職を卒業しますし、実は明日から忙しい日々が始まるため、今後はあまり映画を観られないと思われます。それがわかっていたからこそ、2014年は大好きな映画を観まくる一年にしたわけです。

現実的に、100本くらい、観れればいいかなぁ。しかしそんな数では、僕にはとてもガマンができなさそうです・・・。とりあえず、「STAR WARS」の続編だけは、絶対に観ます! 12月が、待ち遠しい!!




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