2013年5月9日木曜日

グローバルな人間とは。


しばらく更新をしていない間に、気がつけば5月に入ってしまいました。毎年のことですが、やはりこの時期は温暖で過ごしやすく、4月に変化があった環境にもだいぶ慣れ、緊張感がなくなり、“のんびりモード”に入ってしまう生徒がとても多いです(いわゆる5月病というやつですね)。まぁ、人間の1年のサイクルの内の一つとしては、こんな時期があってもいいかな、というのが私の考えですので、別に 「みなさん5月病に打ち勝ちましょう!」 と強く訴えるつもりはありません。


5月病とも、うまく付き合えばいいと思うのです。のんびりモードにどっぷりと浸かりすぎて、毎日ゆる~い気分で眠くてしかたがない・・・では、もちろんダメです。逆に、5月病には絶対に負けてたまるか!というような熱い意気込みも、なんだか余裕がないように感じて、ちょっと損な気がします(もちろん受験生は除きますよ!)。ウトウトしながら無駄に過ごすわけでも、気合入りまくりで過ごすわけでもなく、暖かくて過ごしやすいこの時期は、ゆったりと有意義に過ごせればいいのでは、と思います。勉強はきちんとしつつ、美しい草花の鑑賞を楽しんだり、たまにはオシャレしてお出かけしたりと・・・。



それでは、私はゴールデンウィークを有意義に過ごせたのかと言いますと、まぁ・・・基本的には家でのんびりしていました。3日に一度くらいは人と会う約束があり、家を出ましたが。それ以外はずっと家におり、家では映画を観たり本を読んだり、がほとんどでした。・・・これで有意義と言えるのかどうかは、なんともいえませんね。

去年のゴールデンウィーク&お盆休みと、完全に一緒です!! どうやら大型連休にはどこにも行かずに、家で映画を観まくる・・・が、すっかり私の定番のスタイルになってしまったようです。本当はまだまだ、行きたい場所はたくさんあるのですが。人込みが苦手な上に、費用面での割高感があるので、いつも結局、行動には移していません。その分、ローシーズンに3~4日でも続いた休みがあれば、私はこれまでも積極的に旅に出ていましたし、今後もそうしようと考えています。


特に海外には、もう3年以上は行っておりませんので、そろそろ欲がたまってきております。大きな旅でなくとも、せめて韓国ぐらいにはサラッと行きたいですね。最近、韓国への日本人旅行客が大幅に減っているそうなので、なんだか寂しいですし。ちなみに私は日本人として、韓国という国に対しては国家レベルでは多少なりとも不満がありますが、韓国人そのものは大好きですし、良き友人もいます。



私はハングルは全く話せませんので、韓国の友人とは英語で話します。そして韓国人の若者たちの英語のレベルは、我々日本人と比べると、正直に言って “はるかに高い” というのが、私の率直な印象です。


ズバリ、日本人は、英語が苦手です。しかし世の中は、産業面でも、情報面でも、世界を意識した目線が必要とされる、いわゆる “グローバル” な時代に変わってきています。そんなわけで日本では、いつか世界を舞台に活躍できるようにとの願いを込めて、産まれてくる子供に“あれん”君や“れいら”ちゃんといった名前をつける親が、だいぶ増えてきているようです。


・・・しかし残念ながら世界では、そんなことは求められていません。日本人っぽい顔をしていても、名前が欧米風では、その人物は日本人ではないと思われます。そして、相手が流暢な英語で話しかけてきた結果、うまく返せない+「私、実は日本人なんです」 という流れがあり、「なんだ日本人か」→「日本人はやはり英語がダメだな」 と、よけいなガッカリをさせてしまうわけです。逆に、「私は日本人です!」 が丸出しの人間には、よくも悪くも英語のレベルはさほど期待されませんから、相手に無駄なガッカリは発生しません。


「だから日本人はもっと英語をマスターするべきだ」・・・と言いたいのではありません! 私たちが本当にグローバルな人種になるためには、変に “形から” 欧米に迎合するのではなく、日本人として、日本の文化や伝統、価値観に誇りを持ち、日本のことをより深く知り、その上で外国人とたくさん接する必要がある、ということです。私は世界を旅する際には、とにかく外国人(現地人)と積極的にコミュニケーションをとりますが、彼らが私に興味を持ってくれるのは、私と言うフィルターを通して、日本という国に興味があるからなのです。



外国のことをたくさん知るのが、すなわちグローバル、ではありません。英語を流暢に話せるようになることも、単純にグローバルというわけでもありません。グローバル化における日本人としての一番重要なファクターとは、実は “日本をより深く理解すること” なのです。



外国に行くと、現地人は私に対して “日本という国から来た人間” であることを期待します。私が英語をうまく話せるかなんて、皆さんたいして気にしていません。「日本ってこんなところだぜ!」 をおもしろおかしく伝えると、みんなが興味を持ってくれ、話が盛り上がります。海外で商売をするとしても、相手にとってはこちらが “日本人である” ことが興味のきっかけになりますし、信頼のポイントにもなります。外国のことをちょっと勉強して、知った気になって、調子に乗って外国人に受けそうなものを作ったとしても、その国で売れる商品を作る能力は、現地人には敵うはずがありません。


韓国の若者が日本の若者よりもだいぶ英語を使いこなせている要因は、もちろん学校教育の質の差もあるのでしょうが、日本人よりも 「祖国の魅力を海外に伝えたい」 という熱が強くある(ように感じます)という一面も、大きいように思われます。



生徒諸君! 君が “世界に羽ばたく人間” になりたければ、「自分は英語が話せないし・・」と弱気になる必要なんてありません。何よりも大切なのは、よりたくさんの “日本” を知り、日本という国(&人)の魅力を世界に伝えようと思う、その気持ちです!!



グローバルな時代だからこそ、あなたの中にある “日本” を磨き上げ、大切にする。なんだかスケールの大きな話になってしまいましたが、たまには世界一周経験者としての一面も、出したくなってしまったのです!!



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