2012年9月15日土曜日

自罰主義と他罰主義。


ようやく、涼しくなってきました。こうなったらもう、あっという間に秋が通り過ぎて、気が付けば冬ですね。



陽学舎では本日、臼井南中・佐倉中・井野中の生徒を対象とした、定期テスト対策の学習会を開催いたしました。今回も在塾生のほとんどは、限度である3コマをすべて受講し、みんな一生懸命に勉強していました。臼井中・臼井西中・志津中の生徒対象の学習会は、来週末(22・23日)に開催いたしますので、そちらも皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。


さらに今日は、夏期講習最終日に多くの在塾生が受験した、千葉県統一模試の結果が返ってまいりました。その結果はもちろん、勉強量に比例して順調に伸びている生徒と、勉強の成果がまだあまり出ていない生徒、勉強不足がそのまま結果にあらわれている生徒など、生徒によって様々です。



そこで今日は、“自罰主義” と “他罰主義” という言葉についての、話をさせていただこうと思います。


この二つの語、皆さんには聞きなれない言葉かもしれませんが、実は皆さんも、必ずどちらかのタイプに分類されます(もう一つ、無罰主義という珍しい例もありますが)。それはどういうことかといいますと、これは文字の通りで、人は “自分を罰するタイプ” か “他者を罰するタイプ” に分かれる、ということです。他者というのは人に限らず、物や運命にも当てはまります。


わかりやすい例では、あなたがテーブルの上(の落ちそうな場所)にあったお茶をこぼしてしまった時に、
「なんでこんな所に置いてあるんだよ!」 と真っ先に思ってしまうタイプが、他罰主義。
「気をつけていなくて、すみません!」 と真っ先に思うタイプが、自罰主義。

そんなにわかりやすい例でなくても、あなたが誰かからひどく傷つく一言を言われたときに、
「そんなことを言うなんて、あんたってサイテーの人間ね。」 と思うのであれば、他罰主義。
「こんな事を君に言わせてしまうくらい、僕は何かひどいことをしてしまったのだろうか?」 と思うのであれば、それは自罰主義です。


この時点で、ある程度の方は気付かれたと思いますが、多くの日本人は、他罰主義です。特に子供たちは、ほとんど全員が、他罰主義です(当たり前のことですが)。


どちらのタイプも、極端すぎると人間関係はうまくいきません。人間それぞれが他罰・自罰のほどよいバランスを保ちながら、生活しています。子供の方が大人よりも他罰的というのは、成長の過程で、そのバランスが9:1→8:2→7:3という風に、変化していくということです。


私ももちろん、ついつい他罰的な考え方をしてしまうことがまだありますが、少なくとも 「自罰的な考え方をしなくては!」 という心構えはあります。これまでの経験としても、私が人に傷つけられた時は、今考えれば先に私の方がその相手を傷つけてしまっていたな、と思います。



成績が伸びないことを、「他の奴らは俺より頭がいいから・・・」 という理由にして自分の能力を罰したり(これも他罰主義です)、「問題が難しすぎた」 と言って、自分はがんばっていると納得してしまう生徒は、その考え方がズバリ、成績が伸びない一番の要因です。逆に、悪い成績が返ってきても、「みんな私よりもがんばっているんだ! 私ももっともっと、がんばらなきゃ!!」 と考えられる生徒は、確実に伸びます。


特に受験生。受験とは、あなたの心の中の他罰的な部分を自罰的に変える、人間として成長する、絶好のチャンスです。成績が伸びないことを他者のせいにして、いつまでも “自分の努力不足” という事実から目を背けている生徒は、まずはその意識を大きく変えましょう。



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