2013年2月18日月曜日

青春って、いいなぁ。


千葉県公立高校の前期入試が、13日に終わりました。合格発表は、明日です。前期入試は募集定員が全体の60%で、平均倍率は1.85倍でしたが、千葉県では偏差値が高い学校ほど倍率も高い、という傾向がありますので、当スクールの生徒たちの受験校の平均倍率は、おおよそ2倍くらいでしょうか。


よって現実的には、明日に進路が決定する者は全体の半分ほどになると思われますが、もちろん私は陽学舎の生徒、全員の合格を、心より祈っています。そして後期入試に挑むことになる生徒たちには、残りの9日間、私は最後の追い上げのサポートを、全力でさせていただきます。




さてここからはカジュアルモードで、人称も “僕” といたしますが、僕はプライベートでは、相も変わらず映画を観まくっています。先日は 「桐島、部活やめるってよ」 という邦画を、DVDで観ました。こちらは僕と同じく映画好きの友人が、昨年大絶賛していた作品でして、僕もスクリーンで観たかったのですが、なかなか機会がなく。そして待ちに待ったDVDが先日ようやく発売されたため、やっと観ることができたのです。


















・・・この映画、友人の言う通り、本当に素晴らしい作品でした。僕がこれまでに観た邦画の中では、ナンバー1かもしれません。そもそも僕は、邦画はあまり観ていませんけどね。先日当ブログで発表した、2012年の私的映画ランキングでも、1位か2位に入れたいレベルです。



映画は、どこにでもありそうな高校の、どこにでもいそうな高校生たちによる、何てことのない日常を切り取っているだけです。ストーリーは無きに等しい。映画タイトルの通り、桐島という名のクラスの人気者が、部活を辞める。出来事はそれだけなんです。ちなみにその桐島くんは、映画には登場しませんので、観客にはどんな人間かはわかりません。


では何が素晴らしいって、映画に描かれる高校生たちの生活が、とことんリアルで心に突き刺さるのです! 物語に主人公らしい主人公はおらず、10名ほどの男女の学生を中心に描いているのですが、その10名の行動や感情が、まさにいわゆる青春の1ページなのです。


とにかく必死に部活に打ち込んでいる、“夢を追う” 生徒たち。

部活なんてバカバカしいと、遊びと恋愛にのめり込む、“自由人” の生徒たち。

人間関係が苦手で、自分の世界の限られた範囲内に居場所を探す “オタク” な生徒たち。


“自由人”グループの中にも、部活人間やオタクたちを本気でバカにしている者もいれば、心の中で 「俺、なにやってんだろ・・・」 と、自分自身に呆れている者もいます。その者は、夢を追うことの虚しさに気づき、恋や遊びの甘美さを覚え、そちらに溺れたわけですが、必死に夢を追う者たちの美しさというものを、忘れてはいないわけです。そして逆に、部活に励むだけの者たちは、自由や恋愛に憧れ、それを堪能する者たちを羨んでいる・・・。


リアルです! とことんリアルな青春時代が、ここにあります!! “夢” や “恋”、イケてる者が上でオタクは下~というような、学生特有のあの謎の “ヒエラルキー”、さらに “嫉妬” や “虚無感” 、“虚栄心”・・・そんな学生時代の青春の思い出が、すべて詰まっています!! ここまで共感のできる映画は、かつてなかった! 本当に素晴らしい!!


・・あの頃は、いい時代だったなぁ・・・と、しみじみと思いました。小・中学校の学生たちには、これからこの甘酸っぱい時代が、本格的に始まるわけです。 羨ましいぞ、君たち!!



夢を追いかけるのを諦め、頑張るのをやめて、違った形での人生の楽しみや喜びを見つけることは、決して悪いことではありません。何よりも一番よくないのは、頑張っている人間を笑うこと、です。この映画でも、頑張っている他者をバカにする者のみ、冷やかな視点で描かれています。君が頑張るのをやめるのであれば、頑張り続ける者たちを尊敬し、応援する心を持ちましょう。


必死に夢を追うも良し、イケてる人間?になって恋に邁進するも良し、自分の趣味の世界を突き進むも良し。とことん悩んで傷ついて、全力で戦って戦って、それでもうまくいかなくて虚しくなってやめて、でも後悔してまた戦って・・・陽学舎の生徒たちにも、学生のうちにそんな経験を、たくさん積んでほしい!!



君にも最高に素晴らしい高校時代が、きっと待っているぞ!!

最後まで必死に、がんばれ、受験生!!!



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